【就活/転職】自己分析に使えるフレームワーク9選
今回は自己分析に使えるフレームワークを9つ紹介します。
自己分析のフレームワークとは、手順に沿って行うことで効果的に自己分析を進めることが可能になる方法のことです。
自己分析をやってみたいけどどのように進めればいいのか分からない、といった方はこれから紹介するフレームワークの中から面白そうだなと興味を持ったものから始めてみるのが良いでしょう。
①モチベーショングラフ
一つ目は「モチベーショングラフ」です。
モチベーショングラフとは、これまでの人生におけるモチベーションの増減をグラフとして可視化したものです。
縦軸にモチベーションの量(プラス・マイナス)、横軸に時間を設定し、あなたの人生で起こった様々なエピソードにおけるモチベーションの変化をプロットしていきます。
そして、出来上がったグラフにおいてモチベーションが高まった箇所からは【長所・得意なこと・大事な価値観】を、モチベーションが低くなった箇所からは【短所・苦手なこと・嫌だったこと】を読み取ることが可能になります。
これによって、モチベーションが上がるような自分に合った職業・職場を探すヒントになったり、逆にモチベーションが下がるような職業・職場は避けるようにすることができるようになります。
②マインドマップ
二つ目は「マインドマップ」です。マインドマップとは、中央に配置したテーマとなるキーワードから、周りに広げるように連想したキーワードを繋げていく発想法です。
自己分析においては、「自分」を中央のテーマに配置して、そこから「性格」「夢」「好きなもの」「嫌いなもの」といったキーワードを発展させていきます。
思いつくがままに可能な限りのキーワードを発展させることで、より詳細な、素の自分が現れたマインドマップが得られ、自分を構成するものの具体的で客観的な一覧を得ることが可能になります。
これにより、ぼんやりとしていた自分の性格や志向を明確にすることができ、自分の本当に求めている・向いている将来について考えることが可能になります。
また、他者へ向けて自分がどういう人間なのかを明瞭に伝えるのに役立てることもできるでしょう。
③自分史
三つめは「自分史」です。自分史とは、自分の今までの出来事を小学校から現在までの各年代で分けた年表にまとめたものです。
横軸に各年代(小学校・中学校・高校・大学)を項目に置き、縦軸に出来事のテーマを項目に置いた表を作成します。
そして、表の中身に年代とテーマに対応した過去の出来事を箇条書きで書き込んでいきます。
最後に、書き出した出来事について「そのとき何を感じたか?」「そこから何を得ることができたか?」などの深掘りを行っていきます。
これにより、自分の価値観や興味の高いものはどのようなものであるかを明確にすることができ、仕事や会社選びの軸となるものの設定に役立てることができるでしょう。
また、面接など自分という人間を説明する場所において、自分史でまとめた実際のエピソードを基にして伝えることで説得力を増すことが可能になります。
④SWOT分析
四つ目は「SWOT分析」です。SWOT分析とは、企業が経営判断のために使うフレームワークの一つで、これを自己分析にも応用します。
- 強み(Strength):自分の持つ強み、得意なこと
- 弱み(Weakness):自分の持つ弱み、苦手なこと
- 機会(Opportunity):就活市場において自分に有利と考えられる事象
- 脅威(Threat):就活市場において自分に不利と考えられる事象
の四つの要素について分析を行います。
さらに、書き出したSWOTについて以下のようにかけ合わせて考え(クロスSWOT分析)自分に最適な戦略を導き出します。
- 強み×機会:「強み」を「機会」に対して活かし、より多くの利益を得る
- 強み×脅威:「強み」を「脅威」に対して活かし、悪影響を少なく抑える
- 弱み×機会:「弱み」を「機会」に対して克服し、チャンスを得ることを伺う
- 弱み×脅威:「弱み」を「脅威」に対してカバーし、被害を抑える
以上を行うことで、自分の強みと弱みを外部の要因と照らし合わせて考察することができ、自分が最も活躍することができる場所や戦略について思索することが可能になります。
⑤マンダラート
五つ目は「マンダラート」です。マンダラートとは、中央に配置したテーマから周りに向けてアイデアを発展させていく発想法のフレームワークの一つで、マンダラチャートとも呼ばれています。
9×9のマス目状の表を用意し、まずは中央の3×3のマスに対して中央のマスを囲むように自分自身について思いついたキーワードを書き込んでいきます。
次に先ほどの8つのキーワードに対するさらなる連想を外側の8つの3×3のマスに場所を移して行います。
このようにして、9×9のマスすべてを埋めることを目標とします。
これにより、自分自分について表したキーワードが数十個ほど得られることになり、自分でも気づかなかったような要素も含めて自己への深い理解を進めることができるでしょう。
その結果、思いもよらなかった方面の仕事などへの適性に気づけたりするかもしれません。
⑥5W1H
六つ目は「5W1H」です。5W1Hとは、
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(だれが)
- What(なにを)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
を表した、情報や状況を整理するためのフレームワークです。
5W1Hを応用した自己分析をするには、まず深掘りしたい自分の過去の出来事をリストアップします。
そして、それぞれの出来事に対して5W1Hに基づいて分析をしていきます。
こうすることで、過去の出来事について自分がどのような状況でどのように考え行動したのかを詳しく追うことができます。
それにより、自分の行動・思考のパターンを発見することができ、最適な仕事や会社について考えることが可能になります。
⑦なぜなぜ分析
七つ目は「なぜなぜ分析」です。なぜなぜ分析とは、課題に対して「なぜ?」と繰り返し問うことで問題を分析し、本質的な原因を解明する問題解決方法です。
このなぜなぜ分析を「やりたい仕事」「頑張ったこと」といったテーマに対して行うことで自己分析を行うことができます。
テーマに対する「なぜそうなのか?」の問いから始まり、その答えに対して再び「なぜ?」の問いかけを行い、その答えに対して再び・・・といった具体に問いと答えを5回程度繰り返すことで深掘りをしていきます。
これにより、自分の価値観や行動基準を明瞭にすることができ、そのことは自分に合った会社選びのヒントとなるでしょう。
⑧ジョハリの窓
八つ目は「ジョハリの窓」です。ジョハリの窓とは、自分の自覚している性格と他者から見た性格を4つの項目に分類することで、客観視を含めた自己分析を行うためのフレームワークです。
複数人で相互に、自分と他者について考える性格を記述していき、結果を集計して以下の4つの項目へと分類します。
- 開放の窓:自分と他人の両方が記入した項目
- 秘密の窓:自分は記入したが、他人は記入しなかった項目
- 盲点の窓:自分は記入しなかったが、他人は記入した項目
- 未知の窓:自分と他人の両方が記入しなかった項目
その結果、「自覚している自分」と「他者から見た自分」のズレを見つけることができ、改善のための努力や新たなアピールポイントの発見へと繋げることが可能になります。
⑨Will・Can・Must
九つ目は「Will・Can・Must 」です。Will・Can・Must とは、やりたいこと(Will)・できること(Can)・すべきこと(Must) の3つの視点から自己分析を行うフレームワークです。
自分自身のWill・Can・Mustについてそれぞれ書き出していき、以下のような重なった3つの円に当てはめ、重なった部分について考察します。
3つの円が重なっている場所が自分の理想としている状態であり、そこを明確にすることで到達するのに必要なものが見えてくるでしょう。
まとめ
今回は九つの自己分析のフレームワークを紹介しました。
自己分析はできるだけ深掘りをすることが重要です。
それぞれのフレームワークにより目的や得られるものが異なっているので、出来れば複数のフレームワークを使ってみることをおすすめします。