ストレングスファインダーを自己分析にどう活用すべきか?(クリフトンストレングス34)
就活・転職の際に、「強みを知りましょう」「強みをベースに仕事を選びましょう」といった言葉を聞く機会は少なくないのでしょうか?
- 強みを仕事にすると結果が出やすい
- 仕事の幸福度が高まる
- 仕事の生産性が高まる
などの研究報告もあり、強みをベースにした仕事選びは昨今のブームといってもいいでしょう。
実際、就職や転職活動をされている方の中にも、書籍やオンラインのテストを受けて自分の強みを知ったことのある人は多いと思います。
今回はそんな強みを診断できるテストの中でも最も有名な「ストレングスファインダー(現名称クリフトンストレングス34)」について解説したいと思います。
本記事では
- ストレングスファインダーとは何か
- 強みを知ることのメリット
- ストレングスファインダーで知ることのできる強みの一覧と解説
- 結果をどのように自己分析の際に生かしたらよいかという活用方法
といったポイントで説明していきます。
自己分析の際に強みをどのように将来の仕事や環境選びに生かしたらよいかわからない人は本日をご一読ください。
目次
ストレングスファインダーとは(費用、時間)
ストレングスファインダーは、コンサルティング会社「Gallup社」が開発した強みを知ることのできる診断テストです。
強み研究の第一人者であるアメリカの大学教授ドン・クリフトン博士の長年のポジティブ心理学研究をベースに、成果を出してきた約200万人のビジネスパーソンへのインタビューを解析して開発されました。
テストは177問の質問に回答するシンプルな形式であり、書籍もしくはオンラインテストで簡単に受けることが可能です(費用は2000円程度、時間は30~40分程度)
テストはこちらから受検可能です。
現在世界60か国、2200万人が過去に受検しており、フォーチュン500社の90%以上がギャラップ社の提供する強みをベースとした人材開発を行っています。
出典元:GALLUP公式サイト
受検者はテスト受検後に34の資質のうち自分の強みである5つを知ることができます。
各資質には詳細な解説がありますので、それを読んで自分の強みをより深く理解することが可能です。
34の強みは以下の通りです(強みの解説は後述)。
思考力 | 人間関係力 | 影響力 | 実行力 |
---|---|---|---|
・分析思考 ・原点思考 ・未来志向 ・着想 ・収集心 ・内省 ・学習欲 ・戦略性 | ・適応性 ・運命思考 ・成長促進 ・共感性 ・調和性 ・包含 ・個別化 ・ポジティブ ・親密性 | ・活発性 ・指令性 ・コミュニケーション ・競争性 ・最上志向 ・自己確信 ・自我 ・社交性 | ・アレンジ ・信念 ・公平性 ・慎重さ ・規律性 ・目標志向 ・責任感 ・回復志向 |
ストレングスファインダーで強みを知る、活かすメリット
ストレングスファインダーで自らの資質を知ることによって多くのメリットを得られます。
ギャラップ社の報告によると、ストレングスファインダーで知った資質を意識して仕事に取り組む人は
- 仕事へのエンゲージ:6倍
- 得意な事をしているという認識:6倍
- 質の高い生活の認識:3倍
という傾向があり、
- 幸福度が高まる
- 自身が高まる
- 目標達成度が高まる
- 仕事の満足感が高まる
- 不安、悲しみ、ストレスが下がる
という報告もあります。
さらに、強みを意識した人材開発を行っている企業は
- 従業員エンゲージメントの向上:7~23%
- 売上高アップ:10~19%
- 仕事のパフォーマンス向上:8~18%
- 利益アップ:14~29%
という報告も上がっています。
これが本当であればすごい成果ですね。
数値以外にも
- 自分では意識できない強みを客観的に知ることができる
- 自分に向いている仕事や働き方が見えてくる
- 自分に合った仕事の進め方や環境が意識できるようになる
- 結果を他人に見せることによって、自分の本当の性質を理解してもらいやすくなる
といった自己理解の促進による仕事、職場、他人との相性を考えるきっかけにもなるでしょう。
効果は人それぞれだと思いますが、少なくとも知っておいて損はないはずです。
ストレングスファインダーの強み一覧と解説
先ほど34の資質をリストでご紹介しましたが、ここではさらに詳細な解説を付け加えたいと思います。
自分の結果と照らし合わせて向いている向いていない仕事を確認することをおススメします。
1. 分析思考
なぜその事象が起きたのか、その原因と理由を追及するタイプです。事実やデータに基づいた論理的な考えを好み、直感や感覚での議論はあまり好まない傾向があります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・数字を扱う仕事 ・直感ではなくロジカルな議論を好む職場 ・発散したアイデアをまとめて収束させる役割 | ・クリエイティビティ重視の仕事 ・感覚で物事を進める仕事、職場環境 ・アイデアをたくさん出し発散させる役割 |
2. 原点思考
過去の成功事例や歴史から自分の考えを膨らませるタイプです。自分の経験だけではなく、歴史上の出来事や人物の考えからインスピレーションを受けて動く傾向があります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・過去の出来事をベースに計画を立てる仕事 ・過去の成功事例やノウハウを共有する職場 | ・前例のないこと ・過去のベースが何もない仕事 ・過去の出来事を振り返らない職場 |
3. 未来志向
まだ見ぬ新しい未来について考えることが好きなタイプです。野心を持ってビジョンを想像する傾向があります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・未来を創造する役割 ・ビジョン考えて語る仕事 ・経営者など | ・目の前のことを淡々と進める仕事 ・地道にコツコツ進める仕事 ・未来や成長について考えない職場 |
4. 着想
新しいアイデアを考えるの好きなアイデアマンです。創造性があり、ディスカッションによって新しいものを生み出すことを好む傾向があります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・新しいアイデアを考える仕事 ・クリエイティビティのある仲間の多い職場 ・企画職など | ・新しいアイデアを必要としない仕事 ・定型作業 ・アイデアを求められない職場 |
5. 収集心
好奇心旺盛で、物だけでなく情報、人間関係など多くの収集を行います。調べ物や新しい情報を知ることに喜びを得ます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・リサーチ、分析作業 ・新しい情報を得ることが仕事になる職場 ・読書や勉強会のある習慣の職場 | ・すでにルールが決まっている定型作業 ・新しい情報を取り入れる意欲の低い職場 |
6. 内省
考えることが好きで多くの時間を思考に費やします。問題を解くことや新しいアイデアを考える事が好きです。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・分析が必要な仕事 ・思考が必要な企画職 ・深く考えて議論できる職場 | ・思考を求められない仕事 ・あまり考えずに行動を求められる職場 |
7. 学習欲
新しいことを学ぶことに大きなモチベーションを持つタイプです。新しい知識やスキルを得ることが大好きです。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・次から次への新しい情報を学ぶ必要がある仕事 ・長期間勉強して取得する資格が求められる仕事 ・学習や資格取得の補助制度がある職場 | ・学習する難易度の低い仕事 ・特に勉強や学習を求められない職場 ・学習意欲の高くない同僚が多い職場 |
8. 戦略性
最適化や効率の良い順序を考えることが好きな人です。複雑で入り組んだ情報や状況を整理して良い道筋を見つけ出すことが得意です。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・戦略を考える必要があるポジション(経営陣など) ・最適化によって売り上げアップやコストカットが実現できる仕事 ・複雑な事業モデルを持つ会社 | ・シンプルすぎて戦略性が求められない仕事 ・戦略を練らなくても上手くいってしまう仕事 ・単調作業 |
9. 適応性
今を大事にし、突発的な出来事でも上手く対処できるタイプです。前からの計画が急にダメになった場合でも切り替えて即座に行動できる傾向があります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・複数の役割の掛け持ちや新しい仕事 ・多様なタイプの人とうまくやることが求められる職場 ・総合職 | ・以前から決まっている計画をひたすらこなしていく仕事 ・問題が起きづらく、刺激も少ない職場 |
10. 運命思考
物事はあらかじめ決められており運命や決められたルールを重んじるタイプです。ジタバタしても仕方ないという冷静さや寛容さを持ち合わせています。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・人の話を聞く仕事 ・アドバイスをする仕事 ・冷静で落ち着いていることが求められる仕事 | ・人と接しない仕事 ・社内の競争が強い職場 |
11. 成長促進
人の素質を見抜き、成長させることに喜びを見出すタイプです。人の成長が何よりも嬉しく、成長のためのサポートを惜しみません。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・コーチ、教師、管理職など人を成長させるポジション ・人を育てようという意識の高い職場 ・成長意欲の高い人の集まる職場 | ・特に自分や他人の成長が求められない職場 ・成長させる対象の他者がおらず一人で働くことが多い職業 |
12. 共感性
周囲の人の感情に敏感で、人の洞察力に優れています。人に対する理解力が高く、他者が求めている適切な言葉をかけることも得意です。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・カウンセラー、教師などアドバイスをする仕事 ・人を上手く管理する管理職 | ・アドバイスよりは押しの強さを求められるような営業など ・自分には理解のできない人が多くいる職場 |
13. 調和性
人との衝突を好まず、場が上手く調和されるよう振舞います。人を和解することを手助けするなどサポート気質も強く持っています。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・チームの調整係 ・多様な職種を取りまとめる司令塔役 | ・身近な人との競争を求められる職場 ・言い合いや差し合いを求められる職場 |
14. 包含
疎外されている人でも仲間に引き入れ、グループの輪を広げようとするタイプの人です。チームやグループ、平等性を重視します。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・まとめ役やグループのリーダー ・管理職 ・チームの結束力が求められる職場 | ・単独で作業する仕事 ・チームワークよりも競争が求められる職場 |
15. 個別化
個性豊かな人を好み、多様性のある集団をまとめることが好きなタイプです。扱いの難しい人の好さを上手く引き出します。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・多様な価値観や性格を持つ人を束ねる役割 ・教育係全般 | ・個人プレーが求められる環境 ・同じようなタイプの人が多い職場 |
16. ポジティブ
ポジティブシンキングの持ち主で、他人を励ますことのできる人です。楽天的な性格で、他者の生産性を高めることができる素質を持ちます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・リーダー職全般 ・ポジティブ思考で落ち込まないことでやっていける仕事 | ・ネガティブ思考が多く、物事の決定がなかなか進まない職場 ・楽観性よりも慎重さが重視されるタイプの仕事 |
17. 親密性
今いる人たちとの深い関係を好む人です。必ずしも新しい関係を求めているわけではなく、既存の人間関係を大事にします。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・退職の少なく、人の入れ替わりが少ない職場 ・身近な人の相談役ポジション | ・多くの新しい人と会う仕事 ・人間関係が希薄な職場 |
18. 活発性
とにかく動くことが好きな人です。分析や思考よりも行動重視で議論をする前に素早く行動してしまうような気質の持ち主です。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・思考よりも行動が重視される職業(特定の種類の営業など) ・情熱や突破力を重視される職場 | ・思考や議論がメインの仕事 ・分析や議論を好む職場 |
19. 指令性
主導権を取って人を引っ張っていくタイプの人です。人を委縮させてしまうこともあれば、強いリーダーシップが人で慕われることもあります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・人を説得する営業のような仕事 ・人を指示する経営者 | ・古い体質で若いうちから指示ができない職場 ・調査を重んじる職場 |
20. コミュニケーション
人とコミュニケーションを取ることを好みます。人と話すことだけでなく、物を書いたり何かを説明したりと幅広い技術を持ちます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・人に何かを伝える仕事(教育、営業、マーケティングなど) ・物を書く仕事(メディア関係) | ・人と話さない仕事 ・オペレーション重視でコミュニケーションがいらない仕事 |
21. 競争性
他人との競争にモチベーションを持つタイプです。競争に勝つための努力を惜しまず、目標達成などわかりやすい数字を好みます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・数値目標のある仕事 ・競争のある仕事(営業) | ・競争ではなく調査や協力を求められる仕事 ・競争心の少ない人の多い職場 |
22. 最上志向
個人集団問わず、自分が関わるものを最上のものに磨き上げようとします。他人の才能を見つけて伸ばすことも向いています。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・良いものを作りたいと考えるクリエイター ・人の強みを最大限活かそうと考える管理職 | ・そこそこのクオリティを量産することを求められる仕事 ・質を重視しない雰囲気の職場 |
23. 自己確信
自分の強みや考えに自信を持っており、リスクを負ってでも自分の意見を主張します。人の意見に左右されづらく、頑固と思われることもしばしばあります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・根拠はないが一から一人で事業を立ち上げる仕事 ・起業家 | ・社内の調整役 ・大人数の議論で物事を決めていく職場 |
24. 自我
自分の価値を人に認めてもらうために頑張るモチベーションを持っています。人からの承認や人への影響力が大きな基準となります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・頑張る事によってプロフェッショナルとして認識される職業 ・自分の成果が周りの人や世の中に影響を与える職業 | ・自分が苦手な事で結果が出づらい仕事 ・承認してくれる人の少ない職場 |
25. 社交性
新しい人との出会いや交流を好みます。人見知りせず、会話も上手く、人との人間関係を上手く築きます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・営業 ・幹事役 ・幅広いネットワークの中心人物 | ・人との交流が少ない仕事 ・長時間集中が必要なモノづくりがメインの仕事 |
26. 達成欲
常に目標に向かって努力をするタイプの人です。達成のために時間をかけることをいとわず、高いバイタリティを持ちます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・数値目標が明確な仕事 ・高いバイタリティを要するタイプの仕事 | ・目標が低い仕事 ・数値目標のないバックオフィス系の仕事 |
27. アレンジ
多くの物事を整理し、多様なメンバーで高い生産を成し遂げることができる人です。常に最善を考えるのが好きな人でもあります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・複雑で整理整頓が必要な仕事 ・改善がメインの仕事 | ・定型作業 ・シンプルで最適化の余地の少ない仕事 |
28. 信念
自分の中に確固たる信念を持っている人です。お金や名声よりも自分の信念を満たす活動を好みます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・公共の仕事(ボランティアや公務員) ・人をサポートする仕事 | ・考え方の柔軟性を求められる職業 ・自分の信念に反すると感じる職場 |
29. 公平性
公平かつ平等であることを重んじる気質です。特別扱いを好まず、平等であることを保つために動きます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・平等なルールを作る仕事(バックオフィス系のルール整備など) ・弱い人を助ける役割 | ・高い競争が求められる仕事 ・成果主義の強い職場 |
30. 慎重さ
用心深く、何事にも注意を払いながら慎重に進める気質です。慎重さを持つ人は他人から見るとかなり真面目な人に見られます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・慎重さや厳密さが求められる経理などの仕事 ・リスクを取るタイプと能力を補完しあえる職場 | ・リスクを取って進めなければいけない仕事 ・物事を進めるのにチェックを怠るような雰囲気の職場 |
31. 規律性
規律を重んじて計画性を重視します。物事をコントロールすることを好みます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・ルールがすぐに変わることのない職場(大企業) ・公共の仕事(公務員など) | ・ルールの少ない職場(創業期のベンチャーなど) ・規律よりも個人プレーが奨励される仕事 |
32. 目標志向
目標達成のための優先順位をつけて、達成のために邁進する思考です。目標から逆算して動くことを好みます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・長期的な計画を立案する役割 ・進行管理がメインの職業 | ・すぐに予定や計画が変わる変化やスピード感のある業界 ・目標のない公共系の仕事 |
33. 責任感
物事を最後まで責任もってやり通す気質です。信頼できる人との評判を得ることが多くあります。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・会社の中でも責任を求められる重役ポジション ・責任が明確になっている仕事 | ・責任感を持って仕事をしている人が少ないと感じる職場 ・責任感が強いあまりストレスを抱えがちな職業 |
34. 回復志向
問題解決が好きな人が持ち合わせる資質です。物事の原因を分析して、物事を正しく動かせるようにすることを好みます。
向いている仕事/環境 | 向いていない仕事/環境 |
---|---|
・モノづくり、修理の仕事(エンジニア) ・医療関係 | ・じっくりと腰を据えて問題を解決する時間のない職業 ・原因を突き止めて改善しようという意識の低い職場 |
ストレングスファインダーの活用方法(自己分析の時)
さて、それではストレングスファインダーを受けた後、結果をどのように活用するのか解説します。
今回は結果の資質と仕事を結びつける方法をご紹介します。
作業の順序は以下の通りです。
- 強み:資質の解説を読み込んで、資質ごとのポイントをリスト化
- 仕事:興味のある職業の解説や気になる企業の募集を読みこんでリスト化
- 強み × 仕事:強みと仕事のリストを表にしてポイント化
1. 強みのリスト化
まずは自分の5つの資質について解説をよく読みこみ、重要なポイントを資質ごとにリスト化しましょう。
例えば着想であれば
- アイデアを考える
- 継続より新規を好む
- 人と議論する
- 会話の時間が多い
- ルーティンではない
などでしょうか。
この作業により、資質を仕事内容と結びつけやすくなります。
資質については、テストにきちんと回答できているのであれば、出た結果にある程度納得感があるはずです。
強み診断のメリットは、自分では分析しきれない客観的な強みを提案してくれることです。
2. 仕事内容のリスト化
次に仕事内容にポイントをリスト化してみましょう。
例えばマーケティング職に興味があるとしたらマーケティング職のポイントは以下のように挙げられると思います。
- マーケティングの知識を勉強する
- 人の心理に詳しくなる
- 新しいマーケティング案を立案する
- 数字を見て改善案を考える
更に気になる会社の募集要項に書いてあるマーケティング職の求める要素や職場環境の様子を追加してみましょう。
- 社員数1000人でチームが細分化
- 新規よりも既存サービスの改善メイン
- 直感よりも数字が重視される役割
- 研修期間が長い
完成したリストは次の通りです。
- マーケティングの知識を勉強する
- 人の心理に詳しくなる
- 新しいマーケティング案を立案する
- 数字を見て改善案を考える
- 社員数1000人でチームが細分化
- 新規よりも既存サービスの改善メイン
- 直感よりも数字が重視される役割
- 研修期間が長い
3. 強み × 仕事内容のポイント化
これを以下のような掛け合わせの表にして、3段階(〇:1点、空白:0点、×:-1点)評価でポイント化します。
考える際の思考はこんな感じでしょうか。
- アイデアを考えることは新しいマーケティング案を考える事と同じだ(〇:1点)
- ルーティンは好きではないが、新規よりも既存サービスの改善メインなのでルーティング多くなりそう(×:-1点)
- 面白いアイデアを考えたいが、クリエイティビティよりも数字が重視される環境なので向いてないかも(×:-1点)
- 人と議論したいが、人数が1000人と多いので、多様な人と議論ができそうだ(〇:1点)
項目 | アイデアを考える | 継続より新規を好む | 人と議論する | 会話の時間が多い | ルーティンではない |
---|---|---|---|---|---|
マーケティングの知識を勉強する | |||||
人の心理に詳しくなる | |||||
新しいマーケティング案を立案する | 〇(1点) | ||||
数字を見て改善案を考える | |||||
社員数1000人でチームが細分化 | 〇(1点) | ||||
新規よりも既存サービスの改善メイン | ×(-1点) | ||||
直感よりも数字が重視される役割 | ×(-1点) | ||||
研修期間が長い | |||||
ポイント | 0点 | 0点 | 1点 | 0点 | -1点 |
合計 | 0点 |
【結果】着想×マーケティング職×A社=0点
いかがでしょうか?
これを全5つの資質で行って足し算することによって、自分の強みと仕事、職場環境がどの程度合っているかチェックすることができます。
また、他の企業や職種でも同様の計算を行って比較することにより、ある程度自分に合った環境を判断することができるようになります。
最初は表の作成が大変かもしれませんが、一度エクセルでフォーマットなどを作ってしまえば、更新もそこまで時間を取るものではありません。
是非試してみてください。
まとめ
今回は強み診断ツールであるストレングスファインダーについて解説しました。
自己分析の際にどうしてよいかわからない人は、一度自分の強みを知り、それをベースに職業や職場環境を考えることで道が開けるかもしれません。
活動の前に一度受検してみることをおススメします。