自己分析のやり方 - 4つの方法の組み合わせで自分を徹底的に掘り下げる

自己分析のやり方 - 4つの方法の組み合わせで自分を徹底的に掘り下げる

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「自己分析って、具体的に何をすればいいの?」

就活や転職活動を始めると、多くの人がこの疑問にぶつかります。

自己分析は、自分の強み・適職・価値観を明確にし、就活や転職を成功に導くための重要なプロセスです。

企業は「この人はどんな能力を持ち、どんな環境で力を発揮できるのか?」を知りたがっています。

そのため、自己分析がしっかりできていれば、エントリーシート(ES)の作成、面接での自己PRや志望動機の作成、企業選びの精度が格段に向上します。

一方で、

  • 自己分析をやってみたけど、よくわからない
  • 本当に正しい方向性なのか不安…

と感じる人も多いでしょう。

そこで本記事では、就活・転職などキャリアの節目に必要な自己分析のやり方を詳しく解説します。

1. 自己分析とは?

自己分析とは、自分の性格や強み・価値観・適性などを明確にし、キャリアの方向性を整理するプロセスです。

就職や転職を成功させるためには、

  • どんな仕事が向いているのか?
  • 自分の強みをどう活かせるのか?

を理解することが重要になります。

しかし、多くの人は、いざ自己分析をしようと思っても、何から始めればいいのかわからず、表面的な理解で終わってしまいがちです。

自己分析は単に「向いている仕事を探すための作業」ではなく、自分がどんな環境で力を発揮しやすいのか、どのような働き方を理想とするのかを深掘りすることに意味があります。

2. 自己分析の目的

自己分析の目的は自分にとって最適なキャリアの選択肢を見つけることにあります。

これを具体的に分解すると、主に以下の3つの目的が挙げられます。

1. 自分の強み・弱みを把握し、仕事で活かせるスキルを知る

たとえば、論理的思考力が強い人はコンサルティングやエンジニア向き、対人コミュニケーションが得意な人は営業や人事向きといったように、自分の特性を理解することで、適職が見えてきます。

2. 自分に合った企業・職場環境を見極める

どれだけ仕事が好きでも、職場環境が合わなければパフォーマンスは発揮しにくくなります。たとえば、「裁量権の大きい環境で働きたいのか」「安定した環境で着実にキャリアを築きたいのか」といった観点から、自分にとって理想的な職場の条件を明確にすることが大切です。

3. 企業へのアピール材料を整理し、選考通過率を高める

就活や転職では、「なぜその業界・企業を志望するのか?」「自分が入社後にどのように活躍できるのか?」といった質問が必ずあります。自己分析を通じて、説得力のある志望動機や自己PRを作ることが、内定獲得のカギとなります。

自己分析の必要性について更に詳しく知りたい場合は以下の記事にまとめてありますので、こちらの記事もチェックしてみてください。

3. 自己分析のメリット

自己分析を行うことで得られるメリットは多く、キャリア選択だけでなく、その後の職場での活躍にも影響を与えます。

1. 企業選びの精度が上がる

自分の強みや適性を把握することで、志望企業をより適切に選べるようになります。自己分析をせずに「とりあえず有名な企業だから」「なんとなく給料が高いから」といった理由で会社を選ぶと、入社後に「思っていた仕事と違う」と感じることが増え、早期離職につながるリスクが高まります。

2. 選考対策に役立つ

エントリーシート(ES)や面接では、「自分の強みは何か?」「なぜこの会社を志望するのか?」といった質問に答える必要があります。自己分析がしっかりできていれば、一貫性のあるストーリーを持って回答でき、面接での説得力が増します。

3. キャリアの方向性を定期的に見直せる

自己分析は、就活や転職の際だけでなく、社会人になった後も役立ちます。20代は経験を積みながらキャリアの軸を固める時期ですが、その際に自己分析を活用することで、より納得のいく意思決定ができるようになります。

4. いつやるべきか?

自己分析は、就活・転職の準備段階で行うのが理想ですが、それぞれの状況に応じて適切なタイミングがあります。

就活

就活生の場合、大学3年生の夏〜秋頃に自己分析を始めるのが良いでしょう。

この時期に自己分析をしておくと、夏・秋インターンや本選考の企業選びがスムーズに進みます。また、自己分析を通じて「本当に行きたい業界なのか?」を見極められるため、ES作成や面接準備にも役立ちます。

転職

転職希望者の場合、転職を考え始めた段階で自己分析を行うことが重要です。

特に、

  • 今の職場に不満があるが、何が原因なのか明確になっていない
  • 転職したいが、自分に向いている仕事がわからない

と感じている人は、自己分析を通じて本当に転職が必要なのか、転職するならどんな企業・職種が適しているのかを整理しましょう。

また、自己分析は就活や転職のときだけでなく、社会人になってからも定期的に見直すべきものです。

ライフステージや価値観の変化に応じて、自分にとって最適なキャリアの形も変わるため、定期的に自己分析を行うことで、より良いキャリア選択ができるようになります。

5. 自己分析のやり方4選

それでは、自己分析の具体的なやり方について解説していきます。

自己分析は様々な観点から自分を掘り下げることが大切です。

以下の4つのやり方を組み合わせることで本当の自分に迫ることができます。

  • フレームワーク
  • 診断ツール
  • 相談

① フレームワーク

自己分析を効果的に進めるためには、体系的なフレームワークを活用するのがおすすめです。

フレームワークを使うことで、漠然とした思考を整理しやすくなり、自分の強み・価値観・キャリアの方向性を明確にできます。

  • 自分の過去を振り返りながら傾向を分析する方法
  • 頭の中の考えを可視化する方法
  • 他者との関係性を通じて自分を理解する方法

など、さまざまなアプローチがあります。

自己分析に苦手意識がある人でも、決まった手順に沿って進めるだけで、自分の特性を客観的に整理できるのがフレームワークの魅力です。

ここでは、代表的な自己分析フレームワークとして

  • 自分史
  • マインドマップ
  • モチベーショングラフ
  • ジョハリの窓
  • Will Can Must

の5つを紹介します。

1. 自分史

自分史とは、幼少期から現在までの出来事を振り返り、自分の価値観や行動パターンを分析する方法です。

これまでの人生で「楽しかったこと」「成功体験」「挫折した経験」などを時系列に書き出し、それぞれの出来事がどのような影響を与えたのかを整理します。

自分史

例えば、学生時代に「リーダーを任された経験が多い」なら、主体的に動くことが得意なタイプかもしれません。

一方で、「一人でコツコツ進める作業のほうが快適だった」と気づけば、専門職や研究職などが向いている可能性もあります。

自分史を作ることで、自分の強みや価値観の変遷を把握し、適職やキャリアの方向性を見つけやすくなるのが大きなメリットです。

特に就活・転職活動では、自己PRや志望動機の作成に役立ちます。

2. マインドマップ

マインドマップとは、自分の思考を可視化し、整理するための手法です。

中心に「自己分析」や「キャリア」といったテーマを書き、そこから枝分かれするように「得意なこと」「好きなこと」「苦手なこと」などを広げていきます。

マインドマップ

この方法のメリットは、思考を自由に広げられる点にあります。

「自分はどんな仕事が向いているのか?」と考えても、答えがすぐに出るわけではありません。

しかし、マインドマップを使えば、連想を広げながら自分の興味や適性を整理できるため、新しい気づきを得やすくなります。

また、マインドマップは「何が自分にとって大事なのか」を直感的に理解しやすくするため、自己分析が苦手な人でも取り組みやすいのが特徴です。

作成後に見直すことで、自分の価値観やキャリアの軸が見えてきます。

3. モチベーショングラフ

モチベーショングラフは、過去の経験とモチベーションの関係を可視化する手法です。

これまでの人生の出来事を横軸に、モチベーションの高低を縦軸にとって折れ線グラフを作成し、自分がどのような状況でやる気が高まるのかを分析します。

例えば、「チームで協力してプロジェクトを成功させたときにモチベーションが上がった」なら、協調性を活かせる仕事が向いているかもしれません。

一方で、「一人で黙々と作業するときに集中できた」なら、専門職や研究職が適している可能性があります。

この方法の利点は、自分が本当にやりがいを感じる瞬間を明確にできることです。

特に、就活や転職活動において「なぜその仕事を選ぶのか?」という志望動機の根拠を整理するのに役立ちます。

4. ジョハリの窓

ジョハリの窓は、「自分が知っている自分」と「他人が知っている自分」のギャップを理解するフレームワークです。

自己理解を深めるだけでなく、他者からのフィードバックを得ることで、新たな気づきを得られるのが特徴です。

このフレームワークでは、

  • 自分も他人も知っている部分(開放の窓)
  • 自分は知らないが他人は知っている部分(盲点の窓)
  • 自分は知っているが他人は知らない部分(秘密の窓)
  • 自分も他人も知らない部分(未知の窓)

の4つの領域に分けて考えます。

ジョハリの窓

特に「盲点の窓」の部分は、自分では気づいていないが、他人には見えている強みや個性が含まれているため、他者の意見を積極的に取り入れることで自己分析の精度を高められるのがポイントです。

5. Will Can Must

Will Can Must(ウィル・キャン・マスト)は、

  • やりたいこと(Will)
  • できること(Can)
  • 求められること(Must)

の3つの視点から、自分のキャリアの方向性を整理するフレームワークです。

Will Can Must
  • Will(やりたいこと) → 自分が興味を持っていることや情熱を感じる分野
  • Can(できること) → これまでの経験やスキル、得意なこと
  • Must(求められること) → 企業や社会が必要としているスキル・能力

この3つが重なる部分を見つけることで、「自分がどの仕事で価値を発揮できるのか?」を明確にできます。

特に転職を考えている人にとって、現在のスキルを活かしながら、やりたい仕事に近づくためのキャリア戦略を立てやすくなるのがメリットです。

他の自己分析フレームワークは?

その他にも多くの自己分析フレームワークがあります。更に多くのフレームワークを知りたい方は以下の記事にまとめていますので、是非こちらをチェックしてみてください。

② 診断ツール

自己分析を進める上で、診断ツールを活用するのは手軽で効果的な方法のひとつです。

診断ツールを使うことで、自分の強みや適職、性格の傾向を客観的に把握することができるため、「何をどう分析すればいいのかわからない」と悩んでいる人にもおすすめです。

診断ツールには、性格特性や強みを分析するもの、就活・転職に特化した適職診断ツールなど、さまざまな種類があります。

ここでは、キャリア全般に役立つツール、就活向けのツール、転職向けのツールに分けて紹介します。

キャリア全般

1. クリフトンストレングス

クリフトンストレングスは、「自分の強みを知り、それを活かす方法を学ぶ」ための診断ツールです。

34の資質のうち、上位の強みがわかります。

オンラインで申し込んで診断できますが、書籍『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』を購入することでも診断を受けることができます。

この診断の特徴は、「弱みを克服するのではなく、強みを伸ばして成果を出すことに焦点を当てる」点です。

診断結果では、単に「○○な性格」と示されるのではなく、どのような場面で強みが発揮されるか、どのように活用すればよいかが具体的にわかるため、就活や転職に活かしやすいのがメリットです。

クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)については以下の記事でも詳細を解説しています。

2. 16Personalities

16Personalitiesは、性格を16のタイプに分類し、自分の思考・行動パターンを分析する無料診断ツールです。

性格傾向を「外交型 or 内向型」「直感型 or 現実型」などの軸で分類し、自分の強みや向いている職業を知ることができます。

この診断の利点は、自分の価値観や対人関係の特徴が分かるため、職場の人間関係の適性も分析しやすいことです。

「論理的思考型」なら戦略系の仕事が向いている、「感情重視型」なら人と関わる職業が適しているなど、キャリア選択のヒントになります。

3. ビッグファイブ

ビッグファイブは、心理学的に最も信頼性が高いとされる性格診断で、

  • 開放性
  • 誠実性
  • 外向性
  • 協調性
  • 神経症傾向

の5つの性格特性を分析するツールです。

この診断は、「仕事の適性」だけでなく、「どのような職場環境でストレスを感じやすいか?」など、より実践的な情報が得られるのが特徴です。

特に、転職を考えている人にとっては、「今の職場と自分の性格が合っているのか?」を見直す材料にもなるため、キャリア選択の際に活用できます。

就活向け

1. Analyzeu+(OfferBox)

Analyzeu+はOfferBoxが提供する診断テストです。

OfferBoxは、企業側からスカウトが届く逆求人型の就活サービスですが、適性診断ツールも提供しています。

この診断では、自分の強み・仕事に対する価値観・行動特性を分析し、どんな職種に向いているかを知ることができます。

診断結果はそのまま企業に共有されるため、自分の適性を企業にアピールしやすいのが特徴です。

適職を探すだけでなく、企業側から「あなたの強みに合った仕事があります」とスカウトが届く可能性があるため、就活を効率的に進めたい人におすすめです。

2. キミスカ適性検査

キミスカの適性診断は、就活生向けの自己分析ツールで、性格や適職の傾向を詳しく分析できるのが特徴です。

登録後すぐに受験可能で、診断結果は「総合コメント」「適職グラフ」「適性チャート」など、複数の視点から自己理解を深める構成になっています。

特に「タイプ別適職グラフ」では、自分の性格をゼネラリスト・フリーランサー・パイオニア・スペシャリストの4つの型に分類し、向いている働き方を可視化できます。

また、「適性チャート」では8つの特性を細かく分析し、強み・弱みを把握するのに役立ちます。

さらに、適性検査の結果は企業にも共有され、企業が学生の個性に合ったスカウトを送る仕組みになっています。

診断結果をもとに自己理解を深め、企業選びの指針として活用できるツールです。

3. GPS(dodaキャンパス)

dodaキャンパスの適性診断「GPS」は、就活生向けの自己分析ツールで、ベネッセ独自のノウハウが詰まった診断テストです。

約10分の診断で

  • レジリエンス(精神的なタフさ)
  • リーダーシップ(前向きな姿勢)
  • コラボレーション(他者との協力)

の3つの軸を中心に、自分の強みを分析できます。

診断結果は、8つの特性に分けて詳細にフィードバックされるため、自分の適性を客観的に把握するのに役立ちます。

特に、結果を「キャリアノート」や「自己PR」に反映させることで、企業からのオファーが届きやすくなるのも特徴です。

さらに、自己PR作成アシスト機能や添削サービスも利用できるため、診断結果を実際の就活に活かしやすいのがメリット。

自分の強みを知り、企業選びの指針を持ちたいという人におすすめの診断ツールです。

転職向け

1. ミイダス

ミイダスの「コンピテンシー診断」は、転職を考える人が自分の適職を見つけるための高度な適性診断ツールです。

心理学や統計学に基づいた分析を行い、個人の強みや行動特性を可視化することで、より適した職種や職場環境を見極めるのに役立ちます。

診断では、「マネジメント資質」「職務適性」「上下関係適性」「ストレス耐性」など、7つの主要な指標を分析。

診断結果をもとに、ユーザーの特性に合った企業からのスカウトを受け取ることが可能です。

また、自分の市場価値(想定年収)を知ることができる「市場価値診断」や、認知バイアスを測定する「バイアス診断ゲーム」も利用でき、総合的な自己分析が可能。

転職のミスマッチを防ぎ、納得感のあるキャリア選択を実現したい人におすすめの診断ツールです。

2. doda

dodaでは、転職活動やキャリア形成に役立つさまざまな診断ツールを提供しています。以下に、主要なツールをご紹介します。

  • 年収査定:学歴や職歴などの基本情報を入力することで、現在の適正年収や今後の年収推移を査定します。
  • 合格診断:転職人気企業ランキング上位300社の中から、あなたが転職できる可能性のある企業を診断します。
  • 自己PR発掘診断:16の質問に答えることで、自分のアピールポイントを見つけ、オリジナルの自己PR文章を作成します。
  • キャリアタイプ診断:約10分の質問で、性格や能力、向いている仕事スタイルや企業風土を分析します。
  • 転職タイプ診断:60の質問に答えることで、あなたの転職タイプと現在の職場での満足度を診断します。
  • モヤモヤ解消診断:20の質問で、仕事やプライベートで抱えやすい「モヤモヤタイプ」を特定し、解消のアドバイスを提供します。
  • オンライン仕事力診断:リモートワーク時代に必要なスキルや能力を診断し、強みや改善点を明らかにします。

これらのツールは、自己分析やキャリアの方向性を見定めるのに役立ちます。dodaの会員登録を行うことで、無料で利用可能ですので是非チェックしてみてください。

3. グッドポイント診断(リクナビNEXT)

グッドポイント診断は、リクルートが独自開発した本格的な自己分析ツールで、約30分の診断を通じて、自分の強みを18種類の特性の中から5つ特定できます。

この診断の特徴は、質問に答えるだけで自分の強みを客観的に把握できること。

結果は、転職活動の自己PR作成や面接対策に活用可能で、応募時に企業へ診断結果を添付できるため、志望企業に自分の魅力を効果的に伝えることができます。

また、「決断力」「社交性」「慎重性」などの強みが具体的に示されるため、自己分析の精度が向上し、応募書類のブラッシュアップや面接の準備にも役立ちます。

転職を考えている人にとって、自分の強みを再確認し、企業に適切にアピールするための便利なツールです。

③ 本

本を使った自己分析も非常に有効な手段です。

本で学ぶメリットは、体系的な知識を得られることや、自己分析を進めるための具体的なワークが含まれていることです。

診断ツールやフレームワークを活用するだけでは見えてこなかった視点を、本を通じて得ることができます。

特に、自己分析が苦手な人や、考えがまとまりにくい人にとって、本を参考にしながら自己分析を進めることで、自分の価値観や適職がより明確になるはずです。

ここでは、自己分析に役立つ4冊を厳選して紹介します。

1. さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

この本は、クリフトンストレングス(旧ストレングス・ファインダー)という科学的な診断を通じて、自分の強みを発見するための一冊です。

購入すると診断テストを受けることができ、その結果をもとに自分の「生まれ持った才能」を知ることができます。

本書の最大の特徴は、「弱みを克服するのではなく、強みを伸ばすことが成功のカギである」という考え方に基づいている点です。

自己分析では、「自分には何が足りないのか?」に目が向きがちですが、この本を読むことで、「すでに持っている才能をどう活かすか?」という視点を持つことができます。

特に、就活生や転職希望者にとって、「自分の強みを具体的にどう仕事に活かせるか?」を知ることは、キャリア選択において重要なポイントになります。

診断結果をもとにしたアクションプランの提案もあるため、自己分析だけでなく、実際のキャリア設計にも役立つ一冊です。

2. あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析

この本は、天職コンサルタントである梅田幸子さんが行っているセミナーの自己分析をワークとしてまとめたものになります。

個人のキャリア相談、数十社での4000名以上の面接を通して培ったノウハウを凝縮させた、「天職を見つけ出すためのメソッド」が中心です。

就活や転職に役に立つ自己分析という軸に加え、これから自分がやっていきたいワクワクすることを見つけることにも重点が置かれた内容です。

テクニックで就活転職を乗り切ることよりは、理想のキャリアを見つけ出すことを重視したい人におススメの内容となっています。

3. 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

4冊目は八木仁平氏の著書「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」です。

八木氏は今までに数多くの自己理解関連の書籍を読み込み、また数多の診断テストを受けた結果、これだけやればOKの自己理解メソッドにたどり着いたと語っています。

この書籍ではその自己理解メソッドを余すことなく公開し、やりたいことを最速で見つけられる方法について解説しています。

就活、転職にも当然役立ちますが、もう少し上のレベルである、やりたいことを見つけてワクワクするキャリアを歩みたい人にピッタリの内容となっています。

4. 科学的な適職

この本は、「適職」を科学的なデータとエビデンスをもとに分析し、「どのような仕事が自分に合っているのか?」を論理的に導き出すことができる一冊です。

従来の自己分析本とは異なり、最新の心理学や統計データを活用し、「幸福度が高い仕事の条件」や「キャリア選択における本質的な考え方」について解説しているのが特徴です。

「やりがいのある仕事とは何か?」を単なる感覚ではなく、科学的な視点から分析できるため、合理的にキャリア設計をしたい人におすすめです。

また、「給料が高い仕事が本当に幸せなのか?」「好きなことを仕事にするのが正解なのか?」といった、一般的なキャリア論に対する疑問に答えてくれる内容になっており、感情に流されずに、自分に最適な職業を見極める方法を学べるのがポイントです。

特に、「転職を考えているが、次にどんな仕事を選べばいいのかわからない」という人にとって、合理的なキャリア選択をするための視点を得られる一冊です。

他のおすすめ自己分析本は?

他にも自己分析のおすすめ本はいくつかあります。以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

④ 相談

自己分析は一人で行うだけでなく、他者の意見を取り入れることで、より客観的かつ深い自己理解が可能になります。

自分では気づかない強みや弱みを発見できるため、相談を取り入れることは効果的な手段の一つです。

相談相手は、身近な友人や家族、キャリアの専門家、業界の先輩など様々です。

他己分析を通じて自分の意外な一面を知ることができるほか、転職エージェントや就活エージェントに相談すれば、市場価値や企業選びのアドバイスをもらうことができます。

また、OB/OG訪問では、実際に企業で働いている人のリアルな意見を聞くことができ、職場環境や仕事の適性を判断する材料となります。

自己分析をより実践的に活かすためにも、相談を上手に取り入れ、多角的な視点から自分の強みや適職を見極めましょう。

1. 身近な人/他己分析

自己分析を進める際、身近な人からのフィードバックを受けることで、新たな視点を得ることができます。

自分の強みや個性は、意外と自分自身では認識しにくいもの。

長く一緒に過ごしている家族や友人、同僚に意見を求めることで、客観的な評価を得られます。

例えば、「あなたの長所って何だと思う?」と聞いてみると、自分では当たり前に思っていたことが、周りから見ると大きな強みとして評価されていることがあります。

特に他己分析では、複数人からの意見を集めて傾向を分析することで、自分の本質的な特性を明確にできるのがメリットです。

また、他己分析を通じて、弱みや改善点にも気づくことができます。

仕事や人間関係における自分の課題を知ることで、成長のヒントを得られるのも大きな利点です。

自己分析に行き詰まったときは、ぜひ周囲の人に相談してみましょう。

他己分析については以下の記事でも詳細に解説しています。

2. エージェント

転職エージェントや就活エージェントに相談することも、自己分析を深める有効な手段です。

エージェントは、業界の知識や転職市場の動向に精通しており、客観的な視点から自分の市場価値や適性を分析してくれます。

エージェントとの面談では、「自分の強みをどう活かせるか」「どんな仕事が向いているか」「希望条件と実際のキャリアプランにギャップはないか」などをアドバイスしてもらえます。

また、自己PRや志望動機の作成支援もしてくれるため、就活・転職の成功率を高めるのに役立ちます。

さらに、エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りをしているため、求められる人材像や社風についてのリアルな情報を提供してくれるのも魅力です。

「この企業では○○のようなスキルが評価されやすい」といったアドバイスをもらうことで、より自分に合った企業選びができるようになります。

就活向け
1. キャリアチケット

キャリアチケットは、やみくもに多くの企業を受けるのではなく、「本当に合う企業」だけを厳選して紹介してくれる就活エージェントです。

年間1.4万人の就活生を支援してきた実績を持ち、最短1週間で内定を獲得できるサポート体制が特徴です。

  • ヒアリングで強みを発掘:アドバイザーがあなたの適性や希望を深掘りし、最適な企業を提案。
  • ミスマッチのない企業紹介:実際に訪問し、社風や求める人材を確認した企業のみを紹介。
  • 選考対策で内定率UP:1社ずつ対策を実施し、伝え方を強化。対策後の内定率は2倍に向上。

就活生の4人に1人が登録しており、無料でカウンセリングが受けられるので、内定を最短で獲得したい人におすすめです。

2. JobSpring

JobSpringは、自己分析・企業選び・選考対策を包括的にサポートする就活エージェントです。

エージェントが個別にヒアリングを行い、「なりたいキャリア」や「身につけたいスキル」から企業を提案。

ミスマッチを防ぎながら、効率的な就活を実現できます。

  • 個別ヒアリングで自己分析を強化:エージェントがあなたの価値観や志向を深掘りし、将来のキャリアビジョンを具体化。ES添削や面接対策も、あなたの個性に合わせたアドバイスを提供。
  • 優良企業・ナビ非公開求人を紹介:JobSpringは、企業の採用担当者と直接ヒアリングを行い、職場環境や求める人材像を詳細に把握。説明会では得られないリアルな情報をもとに、あなたに合う企業を厳選して紹介。
  • スカウトやイベントで幅広い就活サポート:企業とのマッチングイベントやスカウト機能を活用し、自分の強みを活かせる企業と出会う機会を提供。

JobSpringは、単なる求人紹介ではなく、就活を通じて長期的なキャリアを考えるサポートをしてくれるエージェントです。

納得のいく就活をしたい人におすすめです。

3. dodaキャンパス

dodaキャンパスは、累計10,000社以上の企業とつながれるオファー型就活サービスです。

プロフィールを登録するだけで、興味を持った企業からスカウトが届き、選考に進めます。

  • スカウト受信率99%(プロフィール入力率70%以上)
  • 適性検査(GPS)で自己分析が可能
  • AIを活用した就活サポート(自己分析AI・PR添削)
  • オンラインイベント・キャリアコラムが充実

大学1,2年生から利用でき、3年生以降は専任アドバイザーの個別サポートも受けられます。

スカウトを活用して、効率的に就活を進めたい人におすすめです。

転職向け
1. マイナビエージェント

マイナビエージェントは、20〜30代の転職支援に強みを持つ無料の転職エージェントサービスです。

業界に精通したキャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望やスキルをヒアリングし、約80%が非公開求人の中から最適な求人を提案します。

  • 履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を徹底サポート
  • 企業ごとの採用傾向や社風など、詳しい内部情報を提供
  • 全国の大手企業から成長企業まで幅広い求人を紹介

転職活動を一人で進めるのが不安な人や、自分に合った企業を見つけたい人におすすめのエージェントです。

2. doda

doda(デューダ)は、パーソルキャリアが運営する日本最大級の転職支援サービスで、転職サイト・転職エージェント・スカウトサービスの3つを軸に展開しています。

豊富な求人数と多彩なサポートが特徴で、全国の大手企業からベンチャーまで幅広い求人を扱っています。

  • 公開・非公開求人を合わせた豊富な求人数
  • エージェントによる履歴書・職務経歴書の添削や面接対策
  • 企業からのスカウト機能で効率的な転職活動
  • 全国各地で転職フェアを開催

また、dodaでは自己分析や適職探しに役立つ診断ツールが充実しています。

  • キャリアタイプ診断:性格や価値観から適職を分析
  • 年収査定:市場価値をもとに適正年収を算出
  • 合格診断:志望企業の選考通過率を予測

これらの診断を活用することで、自分に合ったキャリアを客観的に把握できるのも大きな魅力です。転職を成功させたい人におすすめのサービスです。

3. リクルートエージェント

リクルートエージェントは、日本最大級の転職エージェントとして、豊富な求人数と手厚いサポートで転職活動を成功へ導きます。

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「転職を考えているけど何から始めればいいかわからない…」という人も、リクルートエージェントなら転職のプロが全面サポート。

無料で利用できるので、まずは気軽に相談してみるのがおすすめです。

3. キャリアコーチング

キャリアコーチとは、個人のキャリア形成をサポートする専門家で、就職や転職のタイミングだけでなく、長期的なキャリアプランの設計にも役立ちます。

エージェントとの違いは、特定の企業や求人を紹介するのではなく、自己理解を深め、理想のキャリアを実現するためのサポートをしてくれる点です。

キャリアコーチとの相談では、「自分が本当にやりたいことは何か?」「どんな仕事や働き方が向いているか?」といった深い自己分析を進めることができます。

また、転職だけでなく、今の職場でどのようにスキルを伸ばすか、今後のキャリア戦略をどう立てるかなどの相談も可能です。

特に、「転職すべきか迷っている」「やりたいことがわからない」といった悩みを持つ人にとって、キャリアコーチとの対話を通じて新たな選択肢を見つけられるのがメリットです。

就活・転職に限らず、長期的にキャリアを考えたい人におすすめの相談方法です。

なお、キャリアコーチングについては以下の記事で詳細に解説していますので、気になる人はこちらから読んでみてください。

転職向け
1. ポジウィルキャリア

「転職すべきか迷っている」「今の仕事が本当に合っているのかわからない」──そんな悩みを持つ人に向けたキャリアコーチングサービスがポジウィルキャリアです。

ポジウィルキャリアは、単なる転職支援ではなく、自分の価値観に合ったキャリアを見つけることを目的としたプログラム。

20〜30代を中心に多くの利用者がいて、累計受講者数No.1のキャリアコーチングサービス(※2021年調査)としても注目されています。

  • 転職前提ではなく「本当にやりたいこと」を考える:転職するかどうかに関わらず、今後のキャリアをどう築いていくべきかを専門のキャリアトレーナーと一緒に考えます。
  • 専属のコーチがマンツーマンでサポート:週1回60分の面談を通じて自己分析を深め、目標設定や行動計画を具体化。転職する場合は書類添削や面接対策も実施。
  • 無料体験で「自己分析のやり方」を解説:45分間の無料相談を受けると、自己分析に役立つPDF資料ももらえます。

「どんな仕事に就くか」ではなく、「どう生きたいか」からキャリアを考える。そんな視点でキャリアを見つめ直したい方は、一度試してみる価値ありです。

ポジウィルキャリアについては以下の記事でも詳細に解説をしています。

2. マジキャリ

マジキャリは、転職するかどうかに関わらず本当に納得できるキャリアを築くためのキャリアコーチングサービスです。

転職支援にとどまらず、自己分析やキャリア戦略の設計までサポートし、利用者満足度は93%(※2023年調査)と高評価を得ています。

  • 転職ありきではなく、自分に合ったキャリアを考えられる
  • 専属のキャリアコーチがマンツーマンでサポート
  • 累計2,000人以上が受講し、転職成功率80%以上
  • 無料カウンセリングでキャリアの棚卸しができる

「今の仕事を続けるべきか?転職すべきか?」と悩んでいる方にとって、納得のいくキャリア選択をするための有力な選択肢となるでしょう。

マジキャリの詳細が気になる人は以下の記事を参考にしてください。

4. OB/OG訪問

就活生にとって、OB/OG訪問は業界や企業のリアルな情報を得られる貴重な機会です。

企業の公式サイトや求人情報ではわからない、実際の職場環境や仕事のやりがい、キャリアの展望について詳しく聞くことができます。

OB/OG訪問のメリットは、実際にその企業で働く人の体験談を聞くことで、「この仕事は自分に合っているのか?」を具体的にイメージできることです。

また、「入社前に期待していたことと、実際に働いてみて感じたギャップ」などを率直に話してもらえることも多く、企業選びの参考になります。

さらに、OB/OG訪問を通じて、企業の雰囲気や文化が自分に合っているかを確認することも重要です。

例えば、自由な社風を好む人が、上下関係の厳しい企業に入社してしまうと、ミスマッチを感じやすくなります。

事前に先輩社員と話すことで、自分に合った職場を選ぶ手助けになるでしょう。

就活や転職を成功させるためにも、実際に働いている人の声を聞くことで、よりリアルな自己分析とキャリア選択が可能になります。

1. Matcher

Matcher(マッチャー)は、就活生が社会人に無料で相談できるOB・OG訪問サービスです。

一般的なOB・OG訪問と違い、「企業や業界を指定して探す」のではなく、社会人が提供する「お願い」から選んで相談できるのが特徴です。

  • 無料で気軽に社会人とつながれる:通常のOB・OG訪問と異なり、知り合いがいなくても、気軽に社会人に相談できます。
  • 社会人側の「お願い」を叶える形で相談できる:「キャリア相談に乗る代わりに、簡単なアンケートに答えてほしい」といった形で、Win-Winの関係で相談できる仕組みです。
  • 業界・職種・就活全般について幅広く相談できる:特定の企業に限らず、業界のリアルな話やキャリアの考え方についても聞けるため、就活の視野を広げるのに役立ちます。

「OB・OG訪問にハードルを感じる」「社会人のリアルな話を聞きたい」という人にとって、手軽にキャリアのヒントを得られるサービスです。

6. 自己分析の注意点

自己分析を行う際には、いくつかの注意点を意識することが大切です。

1. 正解を探そうとしすぎない

自己分析の目的は、「絶対にこの仕事が向いている」と結論を出すことではなく、「自分がどのような価値観を持っているのか」を知ることにあります。

完璧な答えを求めすぎると、かえって迷いが生じやすくなり、選択に自信が持てなくなることもあります。

2. 自己評価だけで判断しない

自分の強みや適性は、他人の視点を取り入れることでより客観的に理解できます。

家族や友人、職場の上司・同僚などからフィードバックをもらうことで、自分では気づかなかった長所や改善点が見えてくることがあります。

3. 短期間で結論を出さない

自己分析は一度やれば終わりではなく、経験を積みながら少しずつ深めていくものです。

定期的に見直しながら、自分のキャリアの軸をアップデートしていくことで、より納得感のある選択ができるようになります。

7. 自己分析の活かし方

この記事では自己分析のやり方を詳しく解説してきました。

自己分析の結果を活かすためには、実際の就活・転職活動に落とし込むことが重要です。

まず、エントリーシートや面接対策に活用することができます。自己分析で整理した「強み」「価値観」をもとに、企業が求める人物像と照らし合わせてアピールポイントを作りましょう。

また、キャリア選択の基準を明確にすることも大切です。自己分析を通じて、自分に合った働き方を理解し、後悔のない意思決定を行いましょう。

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