【就活/転職】3STEPでバッチリ!他己分析のやり方(質問集付き)
今回は他己分析のやり方と、必要な質問項目を紹介していきます。
他己分析とは、他者に自分に対する印象などの質問を行い、その回答からより客観的な自己分析結果を得るための方法です。
自己分析は基本的にはその名の通り自分一人で自身に対して行っていくものですが、どうしても主観的な「こうなりたい自分」が結果に出てきてしまったり、無意識のうちに認めたくない欠点を見逃してしまうといったことが発生しがちになります。
他己分析を行うことで、そのような主観的な見方を排除し客観的な視点を得ることで、自分では気付いていなかったような新しい自分の性質を知ることができたり、自身が認識していた自分と他人が認識していた自分のギャップに気付くことができるようになります。
また、自己分析ではどうしても確認できない他人から見た自分の外見の印象やしぐさ・癖など、面接において評価を大きく作用する要素について認識して改善していくことが可能になります。
それでは、他己分析のやり方についてこれから説明していきます。
他己分析の手順
STEP1:質問リストの作成
まずは、他者へ依頼する質問のリストを作成します。
協力してくれる人が回答しやすいように、「自分をどう思うか?」といった漠然とした質問ではなく、具体的に回答ができるような細かい質問を多数用意するようにしましょう。
また、それぞれの質問に対して可能なら「どういったエピソードからそう思ったのか?」を聞くことができれば、より説得力を持った分析にすることができるでしょう。
以下、他己分析でおすすめの質問項目一覧を紹介します。
- 長所・強みと思うところはどんなところですか?
- 短所・弱みと思うところはどんなところですか?
- 第一印象はどのようなものでしたか?
- 第一印象から今になって印象は変化しましたか?
- もっと伸ばしていくべきと思うところはありますか?
- もっと改善するべきと思うところはありますか?
- 仲間の中でどのような役割をしていると思いますか?
- 私を一言で表すとするとどのようになりますか?
- 向いていそうな仕事・業界はどのようなものですか?
- 苛立ちを感じたことはありますか?
- 楽しそうにしているときはどのようなときですか?
- つまらなそうにしているときはどのようなときですか?
- 将来どのような人間になると思いますか?
- 他の人へ紹介するときに、どのように紹介しますか?
- 尊敬できるところはありますか?
- 何か印象に残っているエピソードはありますか?
- 外見からはどのような人に見えますか?
- 外見と中身のギャップは感じますか?
STEP2:回答してくれる人への依頼
①親しい友達
次に、回答に協力してくれる人を集めます。
このとき、可能な限りいろいろな関係性や立場の人に依頼をするようにしましょう。
10人以上で様々な年齢・性別・立場・関係性の人を集めることが出来れば理想的です。
具体的には、以下のような方たちにお願いするのがおすすめです。
まず他己分析をお願いするのに思い浮かぶのが、普段から親しくしている友人たちになるかと思います。
普段から一緒にいるので自分のことをよく知っており、回答への協力依頼も気軽に行えるので、まずは友人たちから始めるのは良い選択かと思います。
ただ、良い点については率直な意見をもらえるかとは思いますが、欠点については気を使ってお茶を濁したような回答になったりする場合も考えられるので、注意が必要です。
あらかじめ厳しく率直な回答が欲しいと強調してお願いするのも良いかもしれません。
②家族
次に、家族への依頼になります。
最も長く共に時間を過ごしてきているため、自分を一番よく知っている人たちになるかと思います。
欠点についてもより理解しており、友人たちよりも率直な意見をもらえることも多いかと思われます。
今更家族に自分のことを尋ねるのはお互いに気恥ずかしい部分もあるかと思いますが、得られるものはとても多いはずなので、ぜひ協力をお願いしてみましょう。
③まだ面識の浅い人
最後に、意外に感じるかもしれませんが、まだ面識の浅い人への依頼になります。
理由としては、このような人たちが実際の面接官の立場に一番近いものになるからです。
これらの人から得られる印象がこれから行う面接官に与える印象に近いものになるため、面接対策としてとても役に立つものになる可能性は高いでしょう。
さらに、面識が浅いからこそ、その後の関係性に対して恐れを抱くことなく率直な回答を行うことができるというメリットがあります。
また、第一印象など昔からの友人や家族ではもはや記憶が薄れてしまったり、現在とは乖離してしまっているものに対しても、最新で信頼のできる意見がもらえることでしょう。
問題はどうやって面識の浅い人に協力を依頼するかですが、就職活動において最近知り合ったような人であれば、お互いに他己分析を持ちかけることでお互いにメリットのあるやり方でスムーズに依頼をすることができるのではないかと思います。
STEP3:回答の回収および自身の自己分析との比較
最後に、依頼した回答の回収と、自身で行った自己分析の結果との比較を行いましょう。
自己分析で認識している長所と他己分析で得られた長所が一致していた場合には、より説得力と自信をもって自己PRに用いることが可能になります。
また、自分では認識していなかった強みや、逆に気付けなかった欠点など自己認識とのギャップがある点と、なぜそのようなギャップが生まれたのかについて考察をしていくと良いでしょう。
このような分析のために、他の記事でも紹介している「ジョハリの窓」のフレームワークを利用することもおススメします。
まとめ
今回は他己分析のやり方と、必要な質問項目を紹介してきました。
他己分析では、自己分析だけでは得られない客観的な視点を用いることで新たな自分や自己認識とのギャップを明確にすることが可能になります。
他の人に対して自分のことを質問して回答してもらうというのはなかなかハードルが高く、恥ずかしく思える部分があったりショックな回答をされることへの不安があったりすると思いますが、その分得られるものはとても大きなものとなるので、ぜひチャレンジをしてみてください。