モチベーショングラフで感情の源泉を掘り起こす - 就活転職の自己分析
今回は「モチベーショングラフ」を作ってみましょう。
モチベーショングラフとは、あなたのこれまでの人生をモチベーションごとに可視化したものです。
縦軸にモチベーション、横軸に年齢を入れてグラフを作ります。
モチベーショングラフを作る事でモチベーションの増減が見えるようになり、自分がどのような出来事でモチベーションが上がるのか下がるのかを把握することができます。
モチベーションの上下を知ることで、職業や職場選びのヒントを得られます。
その職業で感じるであろう感情や職場で感じる感情と自分のモチベーションがリンクすれば、それはあなたにとって合う職業や職場になるのです。
逆にネガティブなモチベーションの種と職業や職場がリンクするようであれば、そこからあなたは離れるべきだということがわかります。
モチベーショングラフはキャリア選択における羅針盤のような役目を果たしてくれるツールです。
今やモチベーショングラフは就活や転職の自己分析には必要不可欠な道具と言っても良いでしょう。
自分の感情や性格を上手く分析できていない人におススメの自己分析手法です。
面接では以下のような質問に答えられるようになるでしょう。
- あなたはどんなことに感動する人ですか?
- 今までで辛かったことは何ですか?
- 今までで一番感動したことは何ですか?
- あなたが嫌だと思うことの共通点は何ですか?
- なぜあなたはこの職種を希望するのですか?
- あなたはどんなことでモチベーションが上がってどんなことで下がるのですか?
実践
それでは早速モチベーショングラフを作っていきましょう。
モチベーショングラフの書き方は難しくありません。
所要時間は約20分、3Stepで完成することができます。
グラフフォーマットを書く
まずは縦軸にモチベーションのプラスマイナス、横軸に時間のグラフを書いてください。
グラフの横軸は年齢でも時代(小学校時代、中学校時代)でもどちらでも構いません。
古い順に感情が揺れ動いたエピソードを思い出す
まずはいきなりプロットするのではなく、感情が動いたエピソードを羅列してみましょう。
20個ぐらいあれば十分でしょう。
必ずプラスとマイナスの両方を出すようにしてください。
両方なくてはモチベーションの増減を書くことができません。
また、できるだけ以下の観点がどこかで含まれるようにしてください。
- 作業の得意、不得意につながるエピソード
- 人間関係にまつわるエピソード
- 好き嫌いにまつわるエピソード
- 他者に貢献したこと
- 何度やっても改善できない悩み
- 人から褒められたこと
これらを上手く出すことができれば、それは仕事で日々経験することになるであろう感情なので、結果とキャリア選びがリンクしやすくなります。
ちなみに、もし上手くエピソードを出せないようであれば、まずは自分の中で大きかったイベント名から上げてみましょう。
例:受験、部活、アルバイトなど
長期に渡って頑張ったイベントはモチベーションの増減がたくさん隠れています。
イベントを上げたら、そのイベントの中で楽しかったこと、感動したこと、辛かったこと、嫌だったことを連想してください。
エピソードが思い起こしやすくなっているはずです。
年齢が古い順にエピソードをプロットする
STEP2で挙げたエピソードをモチベーショングラフにプロットしていきましょう。
グラフにプロットする際は、感情の振れ幅によって上下に差をつけるようにしてください。
感情が大きく動いたものは数値を大きくとり、そこまででもないものは数値を小さくしましょう。
これでモチベーショングラフの作成は完了です。
モチベーショングラフを使って必要項目の分析を行う
完成したグラフをみながら一つづつ考えていきましょう。
モチベーションの高まった順に3つのエピソードを選んでください。
そのエピソードから連想できるあなたの
- 長所
- 得意なこと
- 大事な価値観
を挙げてください。
そして次にモチベーションが下がった順に3つのエピソードを選んで、今度は以下の連想をしてください。
- 短所
- 苦手な事
- 嫌だったこと
この作業によって、
あなたの
- 長所・短所
- 強み・弱み
- 好き・嫌い
- 大事な価値観
が出せているはずです。
もし出ない場合は、エピソードを3つでなくてもう少し広げてみてください。
出るまで考えることが大事です。
自己分析はエピソードや感情から共通点を抜き出す作業がメインです。
難しいかもしれませんが、出るまで深堀りしつづけることで気づかなかった自分を発見することができるのです。
まとめ
今回はモチベーショングラフを書いて自分のモチベーションから性格や能力、価値観を探る作業を行いました。
モチベーションは仕事をする上で日々感じることです。
もし就活や転職で自己分析に困ったらモチベーショングラフを書いてモチベーションという観点から自分を深堀ってみましょう。
思わぬ自分を発見できる可能性があります。