ゲーム業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
ゲーム業界は娯楽に関するサービスや商品を提供するのが主となる産業です。ゲームセンターの機体や家庭用ゲーム機の本体、その家庭用ゲーム機のソフトウェアに関する開発や販売がゲーム業界のメイン業務となっています。ゲームセンターで遊べるものの制作が主体になっていたところから家庭用ゲーム機の開発販売が主体に変わり、スマートフォンが普及してからはアプリゲームやオンラインゲームの開発販売を手がけるのが主体に変わってきています。
ゲーム業界に向いている人の特徴
- 協調性がありチームワークが得意な人
- ゲームを遊ぶのも作るのも両方好きな人
- 体力と精神力が強い人
- 細かい部分まで強いこだわりを持てる人
- 新しい知識や技術に関する興味が強い人
ゲーム業界に向いていない人の特徴
- 1人で黙々と作業をするのが好きな人
- スケジュールや体調の管理が苦手な人
- 英語や数学分野の勉強が苦手だった人
- 細かい部分を気にしない人
- 生活リズムが安定した環境で働きたい人
ゲーム業界の職種適性診断一覧(全12種)
ゲーム業界の今後の見通し
ゲーム業界はゲームセンターの機体から家庭用ゲーム機関連の制作に移行し、スマートフォンが普及してからはスマートフォン向けのアプリゲームやオンラインゲームの開発販売が主流になっています。
しかし、アプリゲームやオンラインゲームの数は年々増加しているので競争率が高く、ある程度の知名度がなければ売れにくくなっているのが現状です。
そのため今後は新しい分野に進出していく企業が増えていくでしょう。
その新しい分野となるのがARやVRといった仮想現実を作り出せる技術を使ったゲーム開発です。
スマートフォンやタブレットの利用者をターゲットにするならAR、特殊機器を使った映像でゲーム開発を進めるならVRになります。
特にVRの分野は今後流行する時代が来る可能性が高いと考えられます。
既にオキュラスクエスト2やPlayStationVRといったVR専用のゴーグルが販売されています。
家庭用ゲーム機でも気軽にVRを遊べるようになれば、どんどんVR向けのゲームソフトが開発されていくでしょう。
ゲーム業界の課題
ゲーム業界の課題として挙げられているのが業績が安定しにくいことです。
ゲーム業界の売り上げ自体は落ち込んでいるわけではありません。
国内だけで言えば、一定の地位を確立している業界だと考えられます。
そのため大手ゲームメーカーであれば安定した業績を見込めるでしょう。
しかし、ゲーム業界のベンチャー企業は未だに業績が安定しにくい問題を抱えています。
ゲーム業界は流行に影響を受けやすい分野でもあるため、トレンドに対して敏感に反応しながらゲームを作る必要があります。
開発費用に関する課題も抱えています。
ゲーム業界は人気のゲーム機や新しい技術を利用したゲーム開発を行おうとすると、開発コストが高くなってしまう傾向にあります。
大きな売り上げを見込める場合でなければ高額な開発コストをかけられないため、開発コストを削りながら良い製品を生み出す能力が求められます。
人材不足も課題の1つだと言えます。
特に最新の技術や特殊な技術を持っている人材はゲーム業界には少なく、ゲーム開発に必要な人員を確保しきれません。
人員が少ない分、1つのゲームを作り上げるまでの時間が長くなるので消費者の興味が冷めないうちにゲームを販売できないこともあります。
ゲーム業界の代表的な会社
ソニーグループ株式会社
AV機器や金融、保険関係など幅広い分野で活躍する企業。ゲームではPlayStationシリーズの製造販売。
株式会社カプコン
パッケージソフトやダウンロードコンテンツの開発販売を行う会社。「バイオハザード」シリーズが代表作。
株式会社スクウェア・エニックス
ゲームソフトの開発販売を行う企業。「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズが代表作。
任天堂株式会社
ホームエンターテインメントの分野における娯楽製品の開発販売を行う会社。コンピューターを利用したゲーム専用機が人気。
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
ゲーム制作や玩具の開発販売を手がける会社。「実況パワフルプロ野球」や「メタルギア」といったものが代表作。