あなたは今彫金師の仕事に
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あなたがどのぐらい彫金師に
向いているかわかります。
10問2分の質問に答えて
適性をチェックしましょう。
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あなたの適性度は57%で、彫金師の仕事に対して極端な向き不向きはないようですが、どちらかと言えば向いている寄りです。彫金師を目指したい場合は、診断結果の詳細を読み込んで自分に足りている部分と足りていない部分を理解するようにしましょう。大事なことは、仕事を通して「長所を活かせそうか」「短所を許容、克服できそうか」です。両方ともOKであれば是非目指してみてください。
ID | 資質 | 判定 |
---|---|---|
1. | ものづくりが好き | |
2. | 手先が器用 | |
3. | 集中力がある | |
4. | 伝統を学ぶことに積極的 | |
5. | 道具を大切にできる | |
6. | 責任感がある | |
7. | 粘り強い | |
8. | 危機管理意識が高い | |
9. | 失敗してもめげない | |
10. | 同じ作業が苦でない |
彫金師は、金属を彫ってジュエリーや仏具、建物の飾り金具を製作するのが仕事です。彫金師を目指す人の動機として多いのが「ものを作るのが好き」だというもの。アクセサリー作りの趣味が高じて彫金師を目指した、という人も多いです。彫金師の仕事はデザインを考え、タガネを使って彫刻し、作品を作っていくことになります。そのため、ものづくりが好きだというのが彫金師の適性になります。
彫金師の仕事は細かな作業の積み重ねです。一つの指輪に複数の宝石を留めたり、細い指輪の側面に字を彫るなどの繊細な作業を行うためには、やはり手先の器用さが大切になります。
小さなアクセサリーに細かな細工を行うためには、手先の器用さと同時に集中力も必要になります。一見同じような形、大きさの宝石であっても、それぞれの大きさや高さ、形には微妙な違いがあります。それらを見極めた上で金属を彫り、調整していくためには集中して物事に取り組めるかが大切になるのです。
現代の彫金師の仕事はアクセサリーに石を留める作業が多いですが、本来彫金師は金属に美しい彫刻を施すのが仕事です。彫金には和彫と洋彫があり、和彫は日本独自の技術です。和彫の歴史は古く、古墳時代後期から現代まで続いています。現代的な彫金のデザインを考えるためには、まず和彫の伝統的なデザインを学んだ上でそれを表現することが求められます。伝統を積極的に学びたいという気持ちも、彫金師の大切な適性です。
彫金師の仕事はタガネがなければ成り立ちません。タガネはいろいろな種類があり、例えば仏壇仏具を扱う場合は、彫る模様や材料の大きさに合わせて使い分けることになります。美しい仕事を成すためには、道具をきちんと管理した上で磨き上げ、常に最高の状態に保つ必要があるのです。中には自分の経験を活かしオリジナルのタガネを作る彫金師もいます。それほど彫金師にとって道具は大切なのです。技術を磨くことはもちろんですが、道具を大切にすることも彫金師には求められます。
アクセサリーに留める宝石は小さくても非常に高価なことが多いです。それだけに扱いは慎重に、責任を持って仕事に当たらなければなりません。また、ジュエリー制作などの仕事には納期があります。納期を守りつつクオリティの高い仕事を行うためにも、やはり責任感は欠かせません。
彫金師はとにかく粘り強さが大切です。伝統工芸の工房に弟子入りする場合は見習いからスタート。最初から重要な仕事を任せてもらえることはほとんどなく、先輩職人の補佐や雑用をこなすことになります。また工房の見習いという立場は給料が安く拘束時間が長いことが多く、ここで挫折してしまう人も少なくありません。見習い期間は修行期間と捉えて、我慢強く地道に自己研鑽することが求められます。また、一人前の彫金師になるためには長い時間が必要で、高度な技術者になるには実に十年の年月が必要だと言われています。厳しい職人の世界で生きていくためには、やはり粘り強さが重要になるでしょう。
ジュエリーデザインに関係する「ヤスリがけ」「ロウ付け」「石留め」などの工程は、本来別の職人の仕事でした。しかし近年はこれらの工程も「彫金」でまとめられることが多く、一通り身につけておくことが求められます。特にハンドメイド教室などで講師をしたいと思っているなら、教えられる程度に知識を深める必要があります。そして、これらの工程をこなすためには危機管理能力が欠かせません。ヤスリがけをすれば金属片が宙を舞うので吸い込まないための対策が必要になりますし、ロウ付けは火を扱うので火傷や火事に注意しなければなりません。ヤスリやハンマーなどの工具は扱いを間違えると当然怪我をします。安全に作業を行うためにも、慎重さが求められるのです。
彫金は高い技術が求められるため、一人前になるためには数多くの失敗を繰り返すことになります。失敗する度に一々落ち込んでいては上達しません。失敗しても必要以上に落ち込むことなく、失敗から学び次に繋げることが求められるのです。
「コツコツした作業が得意」であることは大切な適性ですが、彫金師は更に同じ作業を繰り返すことになるので、それが苦にならないかどうかよく考える必要があります。例えば指輪に宝石を留める作業では、留める石の大きさに合わせて金属を彫り、合わせ、調整が必要なら更に彫るという作業を繰り返す必要があります。同じ「コツコツした作業」であっても、工程が複数あれば多少楽ですが、彫金の場合は本当に同じ作業を集中力を維持しながら繰り返さなければなりません。それができるかどうかは重要なポイントになります。
彫金師とは彫金の技術を用いて金属を加工し飾り金具を製作する専門職で、小物製作から、仏壇仏具や家具、神社などの建築物の装飾まで幅広い業務を行います。
また素材となる金やプラチナといった金属、宝石の性質を熟知することで、シルバーアクセサリー製作やジュエリーデザインをする仕事もあります。
その他にも鏨(たがね)を使って金属に模様を彫り、日本伝統工芸としての彫金も仕事に含まれます。
このように彫金技術を活かせる仕事は多岐に渡りますが、充分な技術習得には10年ほどかかると言われていて、目指すには相当の覚悟がいる職業と言えます。
彫金師になるためには、主に次の2つの選択肢があります。
1つはジュエリーや仏像仏具を製造するメーカーなどに就職する方法です。
そしてもう1つは伝統工芸品を作る工房などに弟子入りして、彫金師のもとで技を学びながら働く方法があります。
どちらの場合も必要な試験や資格はありませんが、工芸家のある高校や専門学校、芸術系の大学で専門技術を学んだ上で働くのが一般的です。
ジュエリーやデザインを教える専門学校では、特にジュエリー分野において必要な知識や技術を学ぶことができます。
また芸術・美術系大学へ進学すれば、ジュエリーに限らず幅広い彫金技術を習得することができます。
彫金師が工房などに弟子入りした場合は年収120万円程度から始まることもあります。
複数の調査によると、ジュエリーメーカーに就職した新人であれば年収200~240万円程度となっています。
一方でベテランであれば年収400万円を超える場合もあり、有名彫金師であれば自分の顧客を見つけて更に稼ぐことも可能です。
彫金師には多様な雇用形態が含まれますが、全体を見ると平均年収は概ね300~400万円となっているようです。
厚生労働省による「毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果」によると、日本の労働者の平均金額が399万円となっており、彫金師の年収は平均よりも安いことが分かります。
飾り金具を製作するメーカーや工房などで活躍する彫金師ですが、関連資格を持っていると昇進や転職時に有利になります。
代表的な資格として「貴金属装身具制作技能士」があり、中央職業能力開発協会が実施する試験に合格することで取得できます。
上の級になると受験条件として相応の実務経験が必要ですので、働きながら資格取得を狙うのが一般的です。
その他の資格としては、一般社団法人日本ジュエリー協会による「ジュエリーコーディネーター」も知られています。
また昇進や転職以外にも、開業独立して自分がデザインしたアクセサリーなどを販売する道や、講師になって磨いた技術を教える選択肢もあります。