ペット・動物業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
ペット・動物業界とひとことで言っても、「家庭のペットが対象のもの」「動物園・水族館などにいる動物が対象のもの」に分かれます。対応する動物の種類は幅広くあります。例えば、ペットであれば、犬・猫・うさぎなどの小動物、蛇・トカゲなどの爬虫類。さらに、動物園・水族館などでは、パンダ、象、サメなども対象となります。職種も獣医、動物看護師、トリマー、飼育員、ペットショップの店員など種類も豊富です。
ペット・動物業界に向いている人の特徴
- 動物に対して愛情を持っている人
- 必要以上に動物を甘やかさない人
- 強い責任感と根気強さを持っている人
- 動物についての知識を持っている人
- 動物の健康に常に気を配れる人
ペット・動物業界に向いていない人の特徴
- 単に動物が可愛くて好きなだけの人
- 動物についての知識が乏しい人
- 動物に対する観察力がない人
- 責任感が強く、自己管理もきちんとできる人
- コミュニケーションスキルがない人
ペット・動物業界の職種適性診断一覧(全13種)
ペット・動物業界の今後の見通し
ペット・動物業界の動向については、ペット関連と動物園・水族館などと分けて考える必要があるでしょう。
ペット関連は、コロナ禍でおうち時間が増えたことにより、家族としてペットを迎え入れる人が増えたため、好調です。
それに伴い、ペットに関するサービスの売上も伸びています。
例としてあげるなら、ペットフードやペット保険の分野です。
コロナ禍が落ち着いても、迎え入れたペットをわが子のように大切に育てる人が多いため、ペットにかける費用は多く、当分はペット関連の見通しは明るいといえます。
動物園・水族館などはコロナ禍の影響で客足が減少していますが、コロナ禍が収束すれば、ある程度、客足が伸びることが期待できます。
ペット・動物業界の見通しは、比較的明るいといって差し支えはないでしょう。
ペット・動物業界の課題
ペット・動物業界での課題は、ペット関連でいえば、犬と猫の総飼育頭数が微減傾向にあることです。
新たにペットを迎え入れる人が増えたものの、数の減少は留意すべき課題といえます。
しかし、現時点では、ペットを家族同然とする人が増え、総飼育頭数の減少をものともしない売上があるため、当面は憂慮する必要はないでしょう。
問題は、動物園・水族館などです。
物価高に伴いエサ代や光熱費、燃料代の高騰が課題となっています。
入場料の値上げで対応している施設も増えています。
しかし、入場料の値上げは、客足の減少を招く可能性も高いです。
しかも、物価高は生活費の節減に努める家庭が増え、レジャー費は削減されがちです。
物価高はペット・動物業界のみの問題ではありません。
日本政府の対応が求められています。
ペット・動物業界の代表的な会社
アイリスオーヤマ株式会社
家電・生活用品メーカーのイメージが強い企業ですが、ペット業界の大手企業でもあります
株式会社コジマ
ペットショップ・動物病院の運営などペット関連事業を展開
ドギーマンハヤシ株式会社
ペット食品・用品の製造・販売及び輸出入
株式会社マルカン
小動物(うさぎやハムスターなど)から昆虫、小鳥、爬虫類まで、幅広いペットのフードと用品の販売
アニコムホールディングス株式会社
ペット保険の取扱を専門とする日本初の保険会社
株式会社横浜八景島
「横浜・八景島シーパラダイス」「アクアパーク品川」「仙台うみの杜水族館」を運営
株式会社東北サファリーパーク
ホワイトタイガーやライオンなど世界各国の動物を間近で見ることができる動物園を運営