『 海が好き 』

十分に兼ね備えている

海女は、海に潜って、魚介類を獲る仕事です。そのため、海が好きな人に向いています。きれいだから、潜るのが楽しいなど、どのような理由であっても、海が好きであれば、海女として働くモチベーションを維持しやすいでしょう。また、海が好きであれば、収獲する魚介類にも興味を持ちやすいはずです。そして、魚介類について色々知ろうとすることで生態を把握し、海女としての仕事の成果に繋げられるはずです。海が苦手、水の中に潜るのが怖いという人は、海女として働くことは難しいです。

『 泳ぐことが得意 』

だいぶ兼ね備えている

海女として働くためには、海の中で素潜りができる必要があります。そのため、泳げることが必須の条件です。スキューバダイビングの器材を使用すれば、泳げない人でも海の中で活動できます。しかし、海女は原則としてスキューバダイビングの器材を使用しません。ウェットスーツの着用さえしないことも多いです。そのため、特に道具を使用することなく、自ら泳いだり潜水したりすることが得意という人が、海女に向いています。

『 体力がある 』

兼ね備えていない

海女は、数時間の間、海の中で潜水を繰り返します。そのため、身体が冷えてしまうことは珍しくありません。そして、息を止めて潜り、1分程度収穫作業をすることを繰り返すので、身体に大きな負担がかかります。そのような仕事を続けるためには、体力が必要です。よって、多少のことで疲れてしまわない、十分な体力の持ち主が、海女に向いています。子供のころから水泳を習っているなどで、水の中で長時間動く体力があるという人は、海女として働くことを考えてみても良いかもしれません。

『 常に冷静でいられる 』

そこそこ兼ね備えている

海女の仕事場である海は、自然ならではの危険が伴います。平常時の海でも、気を緩めると、命を落としてしまう恐れがあります。また、悪天候で海中の視界が悪くなったり、サメに遭遇したりすることもあります。そのような状況で、パニックを起こすのは危険です。したがって、常に冷静に判断ができるという人が、海女に向いています。状況が変わると、簡単にパニックを起こしてしまう人は、命を落としかねないので、海女には向いていません。

『 住む場所にこだわりがない 』

そこそこ兼ね備えている

海女になるためには、海女として働くことを許された地域で、漁業権を取得しなければなりません。そして、漁業権は、その地域に根付いた人でなければ取得できないことが多いです。そのため、海女が盛んな地域に移り住んで、地域の人に受け入れられた後、漁業権を得た上で働くというのが、海女として働く基本的な流れです。したがって、住むところにこだわらず、仕事のために移住ができるという人が、海女に向いています。住みたい街が決まっているという人は、その街の近くで海女業ができない限り、海女として働くのは難しいでしょう。

『 高いコミュニケーション能力がある 』

そこそこ兼ね備えている

海女の仕事は、基本的には個人での収穫作業となります。しかし、他の海女や、漁師とのコミュニケーションは非常に重要です。特に、他の地域から移り住んで海女になる場合、地域の海女と漁師に受け入れられることが非常に重要です。もし、受け入れられなければ、海女としての技術を教えてもらえなかったり、コミュニティから外されてしまったりする恐れがあります。そのようなことにならないために、コミュニケーションによって、地域に溶け込まなければなりません。よって、すでにできあがっているコミュニティに溶け込めるほど、高いコミュニケーション能力のある人が、海女に向いています。

『 向上心がある 』

あまり兼ね備えていない

海女の仕事は、収穫量が収入に直結します。そのため、短時間で大量の収穫ができるよう、技術を磨かなければなりません。スキルアップしようとする向上心がある人が、海女に向いています。向上心を持っている人であれば、本気で海女として働こうとしているということが、他の海女や漁師に伝わりやすいはずです。そうして、地域に受け入れられる可能性を高めることにもなるでしょう。

『 勉強が苦でない 』

だいぶ兼ね備えている

海女の仕事は、海に潜って海産物を収穫することですが、無許可での収穫はできません。漁業権を取得しなければ、違法行為となってしまいます。そのため、漁業権や漁業法について勉強する必要があります。したがって、勉強に苦手意識がない人や、苦手だけれども、仕事のためであれば頑張って勉強できるという人が、海女に向いています。

『 自己管理能力が高い 』

そこそこ兼ね備えている

海女の仕事は、勤務時間の自由度が高いです。勤務時間の上限はあっても、最低何時間は働かなければならないという下限はありません。上限いっぱいまで働いても良いですし、数時間で切り上げるという選択肢もあります。ただ、働く時間が短ければ、その分収穫量が減って、収入が少なくなります。そのため、自分でどれだけの収入が欲しいのかを明確にして、その収入を得られるように働く必要があります。したがって、自分のことは自分で決めて、誰かに指示されなくても頑張れるという人が、海女に向いています。

『 素早い動きができる 』

十分に兼ね備えている

海女が潜っていられる時間は、大体1分程度です。その間に獲物を見つけて、素早く収穫しなければなりません。そのため、素早い動作ができるという人が、海女に向いています。効率的に収穫して、高い収入を得ることも不可能ではないでしょう。動作がゆっくりな人は、収穫量が少なく、十分な収入を得られず、海女として働くのは難しいかもしれません。

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海女とは海士とも呼ばれていて、海の中で魚介類や海藻などの採取をすることを仕事としています。

海に恵まれている日本では昔から素潜りで海の幸を採取してきていました。

漁業においてサザエやアワビ、わかめや昆布、ナマコや真珠などのさまざまな海の幸を採取する専門員として海女が活躍しています。

現在では魚介類の収穫に機械が用いられていることが多くなりましたが、人の手で採取すると傷が付きにくく、品質の高い貝類や海藻を採ることが可能です。

海女は日本の漁業をはるか昔から支えてきた伝統的な仕事で、現在でも全国各地で働いています。

海女になるには資格は必要ありませんが、海に素潜りをするスキルや海産物、天候などについての知識が求められます。

海女として働いている人の多くは、漁師の家系で生まれて小さい頃から潜り方を学び、海の天候の変わり方などを教わってきている人がほとんどです。

しかし、海女として働くことに興味を持って、漁業組合に問い合わせたり、全国漁業就業者確保育成センターを利用して実地研修を受けたりして海女になっている人もいます。

潜水のスキルがあれば実地で知識を付けながら海女として働くことが可能です。

素潜りのトレーニングを受けておくと就職しやすいでしょう。

海女の年収についてはあまり多くのデータがありません。

求人情報サイトや職業紹介サイトなどによる海女の年収情報を基にすると、常勤で働いている人の平均年収としては、150万円～300万円の範囲に入ると考えられます。

自営業をしている家族経営の人が海女として仕事をしていることや、常勤の正社員としてではなく非常勤で働いている人が多いのが実態です。

非常勤の海女の場合には平均年収は100万円～200万円くらいになっています。

非常勤でも、毎日朝から晩まで働いている人もいれば、他の仕事を持っていて、ダブルワークで海女の仕事をしている人もいます。

海女の就職先・転職先は基本的に漁業を営んでいる企業や団体などです。

個人経営をしている漁師の家庭に雇ってもらうという形もよくあります。

基本的には全国各地にある漁業組合に加入して非常勤の仕事の紹介を受けるか、直接雇用してもらって働くことになります。

貝類や海藻類の漁が盛んで、高級な魚介類が特産品になっている地域では海女の需要が高いのが一般的です。

日本の漁業を支える重要な役割を果たしている職種ですが、体力的な要求が大きいこともあって担い手が不足している地域が増えています。

海女としてのスキルを身に付ければ仕事に困ることはないでしょう。