【アンケート調査】仕事で重視する価値観1位は「好きなことを仕事にする:63%」

【アンケート調査】仕事で重視する価値観1位は「好きなことを仕事にする:63%」

アンケート調査2024.7.6
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皆さん、こんにちは。

今回は仕事と価値観に関するアンケート調査の結果について報告します。

現在働いている方は、それぞれ働く際に重要視する価値観をベースに仕事をされているかと思います。

やりがいを重視する方もいれば、お金を重視する人もいるでしょう。

そんな社会人の若手世代(20代、30代)の方々の本音の価値観に迫りたいと思います。

世の中が変わり、昔とは違う価値観で働いている人が多い実感はありますが、その実態がどのようなものになっているのでしょうか。

今回は社会人500名の方にアンケート調査を行い、その結果を分析しました。

アンケートの概要

まずはアンケートの概要から説明します。

今回のアンケート対象は以下の通りです。

  • 時期:2020年2月
  • 人数:500名
  • 年代:20~39歳の男女
  • 職業:会社員、公務員、経営者・役員、自営業、自由業
  • 質問:働く上で大事にしている価値観TOP5

価値観については、以下の25の価値観から各人5つを選んでもらいました。

25の価値観一覧
項目項目項目
好きな事をやる働かずに楽する成長する
得意な事をやる安定した人生新しいチャレンジ
世の中を変える効率的に生きる良い仲間と働く
有名になるお金を儲ける競争に勝つ
出世する人に認められるモノづくりをする
公私バランス良く人を助ける社会/地域貢献
プライベート重視人と接する機会が多い海外/異文化と交流
幸せな家庭を築く人を育てる一つの道を極める
独立する

結果1:総合価値観ランキング

まずは、総合ランキングから発表したいと思います。

アンケートを取った結果、500人が重要視する価値観は以下の通りです(割合のパーセンテージは、500人中何パーセントの人がその価値観を大事だと答えたかです)。

価値観ランキング1~13位
順位項目割合
1好きな事をやる63%
2幸せな家庭を築く48%
3公私バランス良く42%
4安定した人生41%
5得意な事をやる40%
6プライベート重視35%
7お金を儲ける26%
8成長する23%
9良い仲間と働く19%
10効率的に生きる17%
11人に認められる16%
12出世する16%
13世の中を変える15%
価値観ランキング14~25位
順位項目割合
14働かずに楽する14%
15人を助ける14%
16新しいチャレンジ14%
17有名になる13%
18社会/地域貢献9%
19一つの道を極める7%
20人と接する機会が多い6%
21モノづくりをする6%
22海外/異文化と交流6%
23人を育てる5%
24独立する4%
25競争に勝つ3%

1位は「好きな事をやる」

1位は「好きな事をやる」で、なんと63%の人がこの価値観をチョイスしました。

世の中敵に好きなことを仕事にする、という価値観が大事にされてきている空気はありますが、ここまで多くの人が好きな事を仕事にすることを重視しているとは驚きでした。

好きな事を仕事にしたいと考えている人は、世代、男女問わず6割以上を占めました。

特定の人達ではなく、社会人の若手世代にとって、好きな事をしたいという思いが非常に強くなっていることがわかります。

上位には「安定した生活」重視が見て取れる

2位以下には「幸せな家庭を築く」「公私バランスよく」「安定した人生」「プライベート重視」といった、上手くプライベートと働くことのバランスを取り、働き過ぎないよう心掛けている人が多いことがわかります。

仕事として好きな事を選ぶが、ガムシャラに働くというよりは、日々幸せを感じながら負荷がかからないよう働くことが今の若手世代の主流の考え方なのかもしれません。

お金や出世はあまり重視されていない

「お金を儲ける」は意外にも7位であり、26%の人しか大事な価値観に挙げませんでした。

2000年以前は一生懸命働き、高い給料をもらうという価値観が一般的でしたが、現在ではその流れが変わってきていることがわかります。

12位の「出世する」もわずか16%であり、会社の中で評価を受けてお金をもらうことを目指す人はマイノリティとなっています。

リスクを取った生き方は好まれていない

「新しいチャレンジ」「有名になる」「世の中を変える」「独立する」というリスクを取った働き方はあまり好まれていないことがわかりました。

起業家へのアンケートのみであればこの傾向は全く異なる結果になると思いますが、平均した社会人の方には、そのようなリスク志向は少ないようです。

競争はほとんどの人が重視していない

これもかなり意外な結果となりましたが、「競争に勝つ」と答えた人はなんと3%でした。

バブル時代などはとにかく競争に勝って出世、という価値観がメインでしたが、ここにきて大きく変化していることを示す結果となっています。

若い世代を中心に、競争ではなく協調して仕事を楽しみながら働きたいという空気が主流になっているのでしょう。

働きたくない人は意外と少ない

働かずに楽して生きていきたいという価値観は珍しくないと思いますが、今回の結果では「働かずに楽をしたい」という価値観は14%とかなり低い数字となりました。

皆さん思った以上に仕事を楽しんで充実した人生を生きていきたいという思いが強いようです。

自己実現ができ、幸せで安定した生活ができることが今のトレンドか

世の中に物があふれ、臨めば大体の物が手に入る世の中になり、仕事に自己実現や楽しさを求める人が増えてきていると考えられます。

大きく稼がずとも自己実現しながら自分にとって心地の良い人生を歩みたいと考えることが今のトレンドなのではと思われる結果となりました。

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結果2:男女別価値観ランキング

次に男女間での価値観の違いについて見ていきましょう。

男性、女性の価値観ランキング、および男女の差をまとめた表は以下の通りです。

【男性】価値観ランキングTOP10
順位項目割合
1好きな事をやる63%
2幸せな家庭を築く44%
3得意な事をやる44%
4公私バランス良く38%
5プライベート重視36%
6安定した人生32%
7お金を儲ける27%
8出世する23%
9成長する19%
10働かずに楽する18%
【女性】価値観ランキングTOP10
順位項目割合
1好きな事をやる62%
2幸せな家庭を築く51%
3安定した人生47%
4公私バランス良く46%
5得意な事をやる37%
6プライベート重視35%
7成長する26%
8お金を儲ける24%
9良い仲間と働く21%
10効率的に生きる20%
男女の差ランキング
順位項目男性女性差分
1安定した人生32%47%+16%
2出世する23%10%+13%
3公私バランス良く38%46%+8%
4有名になる16%8%+8%
5成長する19%26%+7%

男女共に好きなことを仕事にするは1位

共に「好きな事をやる」が60%を超え、圧倒的な1位でした。

総合ランキングでも1位でしたが、好きな仕事をしたいという価値観は男女共通の価値観のようです。

女性はより安定した人生を望んでいる

女性の「安定した人生」重視は47%にも上りました。

これは男性の32%を大きく上回り、男女の差の中でも最も離れた価値観となっています。

また、「幸せな家庭を築く」についても女性は男性よりも7%上回っており、家庭を中心とした仕事以外の人生を重視している傾向が強い結果となりました。

出世欲は男性の方が2倍以上高い

出世については、男性が23%、女性が10%となっており、女性の出世欲の低さが目立ちました。

男女で13%のも差があり、働き方に対する男女の差が浮かび上がってきます。

男性も23%と決して高くありませんが、女性のほうがより鮮明です。

これは結婚して子供を産んだ後に家で子育てをすることなどを考える人が多く、低くなっているのかもしれません。

世の中に対する影響力を持ちたいという願望は男性のほうが強い

全般的に高くはありませんが、「有名になる」「世の中を変える」といったインパクトの大きいことも女性より男性のほうが総じて高いという結果になっています。

先ほどの出世もそうですが、男性のほうがより社会で成功したいという気持ちが強く出ています。

ただし、競争に勝ちたいかどうかでは男性が4%、女性が2%と共に非常に低くなっており、競争に勝った上でのし上がるという相対的な価値よりは自分のやりたいことで絶対的な結果を残したいという気持ちが強いのではと思われます。

これも時代によって移り変わっている価値観の一つですね。

結果3:年代別価値観ランキング

最後に年代別の差も確認してみましょう。

以下は20代、30代の価値観ランキングTOP10および20代と30代の差をまとめた表です。

【20代】価値観ランキングTOP10
順位項目割合
1好きな事をやる64%
2幸せな家庭を築く49%
3得意な事をやる42%
4公私バランス良く37%
5安定した人生36%
6プライベート重視36%
7成長する22%
8お金を儲ける22%
9世の中を変える20%
10いい仲間と働く19%
【30代】価値観ランキングTOP10
順位項目割合
1好きな事をやる61%
2幸せな家庭を築く47%
3公私バランス良く47%
4安定した人生47%
5得意な事をやる37%
6プライベート重視35%
7お金を儲ける29%
8成長する24%
9効率的に生きる19%
10良い仲間と働く18%
20代30代の差ランキング
順位項目20代30代差分
1有名になる19%6%+13%
2世の中を変える20%10%+10%
3公私バランス良く37%47%+10%
4安定した人生36%46%+10%
5お金を儲ける22%29%+7%

好きなことを仕事にするという価値観は若手世代で共通

ここでも「好きな事をする」が1位になりました。

20代30代で差が出るかと思われましたが、20代と30代で好きな事を仕事にしたいという空気感は共通のようです。

この結果から、若手社会人が働くことに求める価値観は世代や性別を超えて好きな事をして生きていきたいというものだということになります。

年齢が上がるとより堅実な安定志向に

20代よりも30代のほうが「公私バランス良く」「安定した人生」「お金を儲ける」といった生活に必要な安定感を求める傾向になっています。

逆に「有名になる」「世の中を変える」といった野心に満ちた考えは20代のほうが2倍~3倍持っており、若い頃のほうが野心的である傾向が見て取れます。

これは世代間の違いというよりは、年齢が上がるにつれて家庭を持ったり、頭や体力の衰えを感じる人も出てきたりなどと、より現実的な考え方にシフトする人が増えてくることによって起きているのではないでしょうか。

人を育てる、助ける傾向は年齢が上がるごとに強くなる。

このランキングには入りませんでしたが、「人を育てる」ことが重要だと考える人は20代3%→30代7%に上がり、「人を助ける」についても15%→19%に上がっています。

年齢が上がるとより他者への貢献の思いが強くなるのかもしれません。

もしくは会社での役職や立ち位置が変わることによって、人をマネージメントすることや責任感を持つシチュエーションが増えることから、そういった価値観が育てられるということも考えられるでしょう。

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まとめ

今回は20・30代の社会人の方へのアンケートを通して、仕事に対する価値観を分析してみました。

結果をまとめると以下のような内容でしょうか。

  • 最もポピュラーな価値観は「好きなことを仕事にする」
  • 総じてリスク重視よりは安定重視
  • 女性は特に安定志向が強い
  • 出世やお金に対する興味は強くない
  • 競争意識は非常に低い
  • 若いころは野心が強いが、年齢が上がると堅実志向になる
  • 働かずに楽をしたい人はかなり少数派

個人的には、なんとなく世間に流れている空気とマッチしていると感じましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?

少なくとも20年前とは全く違う価値観であり、時代が移り変わると価値観も大きく変わるものだと改めて認識させられる結果となりました。

価値観は幸せに働く上で大変重要なものとなりますので、就活や転職で今自己分析しているという方は是非とも価値観をまとめる作業を行ってみてください。

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