自己分析のメリット・デメリットまとめ【活動前に知っておこう】
みなさん、こんにちは。
今回は、自己分析のメリットとデメリットについてお伝えします。
「自己分析って重要って言うし、メリットしかないんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
確かに自己分析は「就職」や「転職」といった「キャリアの節目」に大きな効果を発揮しますが、気を付けないと陥る落とし穴を含むものでもあるのです。
この記事で自己分析のメリット・デメリットを良く理解し、本格的に活動する前にあなたにとってマイナスにならない「ポジティブな自己分析」を行えるようになりましょう。
自己分析7つのメリット
まずはメリットからです。
自己分析のメリットは大きく以下の7つあると言えます。
- やりたいことが見つかる
- 向いている仕事がわかる
- 理想のキャリアプランを作れるようになる
- 企業探しの軸ができる
- ESをスムーズに書けるようになる
- 面接で自分のことを話せるようになる
- 自信が持てるようになる
この7つを見れば、自己分析を正しく行うことによるメリットが非常に大きいことがわかると思います。
それでは1つづつ解説していきましょう。
①やりたいことが見つかる
まず一つ目は「やりたいことが見つかる」です。
すでにあなたが今までにやっていることでやりたいことを見つけている場合は特に探す必要はありません。
しかし、まだ見つかってない人は、自分が過去に経験した出来事やそこで感じた感情を分析して見つける必要があります。
「そう簡単に見つかるのかな?」
と思う方もいると思いますが、確かに見つけることは簡単ではありません。
重要なのは、自分がどういうことをやりたいと思う傾向があるか、という方向性を見つけることです。
方向性がわかったら、実際に行動して確認してみましょう。
自己分析は、動き出すために必要な指針を作る作業だと捉えるぐらいがちょうど良いバランスです。
②向いている仕事がわかる
向いている仕事の発見にも自己分析は役立ちます。
自分が過去に行ってきたことで結果が出たことを振り返ると、得意なことがわかります。
また、上手くできなかったことを分析すれば、苦手なことを整理することができます。
それらはあなたの「強み・弱み」であり、強み・弱みを知ることで向いている仕事を探せるようになります。
得意・苦手、強み・弱みを分析したら、その要素に合う職業を調べてみましょう。
自分に向いている作業を持つ職業を知ることができたら、その中であなたが興味を持てる職業を探すと良いですね。
③理想のキャリアプランを作れるようになる
自分が人生で大事にしている価値観を整理し、目標を考えると理想のキャリアプランを立てられるようになります。
重要な価値観のランキングを作ったり、死ぬまでにやりたい10の事などをまとめることによって、どういう環境が自分に向いているかもわかってきます。
行くべき環境でやるべき仕事ができるよう全力で動けば、あなたにとって幸福なキャリアを歩める可能性が上がります。
まずは現実は置いておいて、発想に制限なくやってみたい人生を考えてみましょう。
自分にとってワクワクする内容になったら、あとはそれを自分取って実行してみたいと思えるようなレベルの現実性を持たせると良いです。
どの程度理想を追いかけるのか、現実を重視するのかはあなた次第です。
④企業探しの軸ができる
やりたいこと、向いている仕事、キャリアプランなどが決まると、それを軸に企業探しができるようになります。
企業探しは、自分の軸から始めるべきです。
日本の法人数は約400万社、そのうち個人事業主を除くと170万社ともいわれています。
その膨大な会社の中からあなたが行くべき企業を探すのは、軸がなければ不可能でしょう。
自分の軸を作ってどれだけ条件にこだわるかが就活や転職のスタートです。
自己分析によってその土台を上手く作ることができれば、就活や転職での企業探しがスムーズに進むでしょう。
⑤ESをスムーズに書けるようになる
就活生にとって時間のかかる非常に頭の痛い問題がES(エントリーシート)の提出です。
ここで書かなければいけないことも自己分析によってはっきりさせることができます。
ESに書くべきことはほとんどがあなた自身のことです。
ESに書かれた内容をベースに面接で話が進むことは一般的です。
自己分析によって自分のことを上手く整理できていれば、あとはその内容に沿うようにESを書くだけです。
スラスラESが書けるようになれば時短にもなり、就活でも別のことにより時間を割けるようになります。
⑥面接で自分のことを話せるようになる
自己分析のメリット6つめは「面接で話せるようになる」です。
面接もES同様あなたのことを聞かれることがメインです。
あなたも面接で聞かれる質問100つのようなリストを見たことがあるでしょう。
そこで聞かれるベーシックな質問は、全て自己分析で事前に準備できるようなことです。
突発的かつその場のアドリブが必要な質問は別ですが、自己分析で準備をした質問にはスラスラ答えられるはずです。
面接対策としても自己分析は大きく機能するのです。
⑦自信が持てるようになる
最後は、「自信が持てる」です。
今まで書いてきたことが全てできるようになると、自信を持って行動できるようになります。
就活や転職でメンタルを弱らせることなく、活動するためには自信が必要です。
面接でも自信をもって堂々と話せる人は、面接官からしても頼もしく見えます。
間違いなく通過率は上がるでしょう。
自己分析で準備が万端であれば、あなたは自己分析前よりも大きな自信を手に出来ています。
ストレスの多い就活・転職にしっかり立ち向かっていける自信を得られるよう十分に自己分析しましょう。
自己分析4つのデメリット
次はデメリットについてです。
ここまで自己分析のメリットをたくさん解説してきましたが、やはりデメリットも存在します。
自己分析のデメリットは以下の4つです。
- きちんとやろうとすると時間がかかる
- 区切りを決めないと行動が遅くなる
- やりすぎると泥沼にハマる
- 常にアップデートしないとズレる
①きちんとやろうとすると時間がかかる
デメリットの一つ目は「時間」です。
やってみるとわかりますが、自分を深掘る作業は非常に時間がかかります。
複数の診断をやってみる、本やWebサイトでおススメの自己分析手法を試してみる、人に聞く他己分析をしてみる、行動したら再度自己分析をし直してみる、などしていると数時間はあっというまに立ってしまうでしょう。
今は自己分析で1000問の質問に答えるような本もあります。
時間をかけることは悪い事ではありませんが、同じような分析を何度もやるのではなく、信頼できる書籍に注力したり身近で自己分析が得意な人にアドバイザーになってアドバイスしてもらうなど、集中的に行うことで効率化を図ることも十分可能です。
②区切りを決めないと行動が遅くなる
行動せずに過去の分析ばかり行っていると、企業訪問や面接に出向くタイミングが遅くなる可能性があります。
新しい情報が入ってくると、新しい考えや気づいていなかったポイントに気づくようになります。
区切りを決めずに分析ばかりしているとそのメリットを得られずに立ち止まる事にもなります。
時間をかけすぎてしまって行動が遅くなることは避けたいので、ある程度進めたら行動しながら分析することを心がけましょう。
③やりすぎると泥沼にハマる
自己分析は自分の過去を掘り下げることでやりたいことの種を見つけることでもありますが、どうしても出てこない場合もあります。
それは分析のやり方が悪い可能性もありますが、過去にあまりやりたい仕事につながるような経験をしていなかった可能性もあります。
その場合は、ある程度方向性を決めたらその仕事を体験してみた方がいいというケースもあります。
自己分析で上手くやりたいことがわからなかったら、なんとなく興味を持ったアルバイトや長期インターンなどで自分がどんなことに反応するか調べるのです。
その作業をせずにずっと続けてしまうと終わりのない自己分析で悩みを抱えてしまう可能性があります。
やはりここでも信頼のおけるやり方を上手く見つけて、そこに特化した自己分析をまずは行ってみる。
それでわかってきたことを確認するために行動して、次の分析を有益にできるようにすることが大切です。
④常にアップデートしないとズレる
自己分析で大事なのは、実は「アップデート」です。
一番最初に自己分析を徹底的にやって、その後分析せずに進める人もいますが、これをやると悩みを抱えることになります。
なぜなら、新しい経験や考えに触れると人は変わるからです。
変わった自分をもう一度分析して、軌道修正する。
これをやらずに自己分析を一度にまとめてやろうとすると、ズレた答えを信じ続けることになります。
間違った答えに向かうぐらいならフラットに何も考えずに進めていたほうが良い答えにたどり着ける可能性もあります。
そうならないように常に最新の自分を分析して答えを修正できるよう気を付けるようにしましょう。
4つのデメリットの説明は以上です。
なお、これら4つのどれかに陥っていないかを即座に自分で気づくことは難しいかもしれません。
4ポイントをチェックリストにしておき、自己分析に煮詰まったタイミングで
「どこかで躓いていないか?」と
確認してみると良いでしょう。
まとめ
今回は自己分析のメリット・デメリットをまとめて説明しました。
自己分析を行うときは、メリットを実感できるよう上手く分析することと、デメリットに挙げたポイントにハマらないよう気を付けることが大切です。
適切な自己分析は、あなたが理想のキャリアを実現する大きな助けとなってくれます。
就活、転職前にどうすべきか見えなくて不安であれば、一度しっかり自己分析に取り組んでみることをおススメします。