あなたは今速記者の仕事に
興味がありますか?
この診断を受けると
あなたがどのぐらい速記者に
向いているかわかります。
10問2分の質問に答えて
適性をチェックしましょう。
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あなたの適性度は57%で、速記者の仕事に対して極端な向き不向きはないようですが、どちらかと言えば向いている寄りです。速記者を目指したい場合は、診断結果の詳細を読み込んで自分に足りている部分と足りていない部分を理解するようにしましょう。大事なことは、仕事を通して「長所を活かせそうか」「短所を許容、克服できそうか」です。両方ともOKであれば是非目指してみてください。
ID | 資質 | 判定 |
---|---|---|
1. | 言葉を聞き取る能力が高い | |
2. | 勤勉で努力家 | |
3. | 文章を書くのが得意 | |
4. | 文章を読むのが得意 | |
5. | タイピングが得意 | |
6. | 語彙が豊富 | |
7. | 忍耐力がある | |
8. | 綿密で細かい性格 | |
9. | 探究心やこだわりが強い | |
10. | 集中力が高い |
速記とは、人が話す言葉を、話すスピードに合わせて記録する技術です。速記者の適性としては様々なものが挙げられますが、聞き取る力が高いことは何よりも重要です。聞き取る力とは、音を聞き分ける能力はもちろんのこと、様々な分野の専門的な知識、語彙力、あるときは方言まで、話された言葉を正確に記録するために、自らの中に備えておくものです。人が話すスピードは、想像するよりずっと速いです。記録を取りやすいようにゆっくり話す発言者はほとんどいません。滑舌の悪い人や、聞き取りにくい声質の人と遭遇するかもしれません。話者がどのようなタイプの人でも、聞き取る能力が高いことで、苦労は少なくなります。
速記者は、話された言葉を速く正確に記録を取るために、まず速記文字を習得する必要があります。ただ覚えるだけではなく、どんなスピードで話されても瞬時に書くことができなければいけません。これは一朝一夕に習得できる技術ではありません。しかし、速記文字を書けるだけでは速記はできず、当然ながら話されたことを正確に聞き取る頭脳を求められます。様々な分野に対応できる知識量や語彙力が要求される点においても、日々不断の努力が欠かせない職業といえます。努力家であると同時に、記憶力の良さも要求されることでしょう。
速記者の仕事は、人が話したことを記録して終わりではありません。反訳といって、記録したものを一般の人が読める文章にすることも大切な仕事です。反訳は、発言された内容を一言一句正確に再現する記録的な作業のみならず、読みやすい文章に整える作業を伴う場合もあります。多くの人が読める形にすることで、初めて速記した内容が生きてくるわけですから、これも非常に大切な技術です。
書きのプロは読みのプロ、とよく言われます。速記した内容を整えて読みやすい文章にするための文章力が必要であることは先に述べましたが、反訳においては、書いた文章を自ら読み直して、誤字や脱字がないか、言葉遣いの問題、不適切な表現がないか、分かりづらい言い回しになっていないかなどといったことを検証し、文章を仕上げなければなりません。書く力以上に読む力が問われるといっても過言ではありません。
現代においては、手書きの原稿を納品することはほぼありません。現場で手書きしたものを、まとめる段階ではパソコンを使います。つまりタイピング技術が必要です。これが得意か不得意かで、仕事の能率はかなり違ってきますので、タッチタイピングを習得しているに越したことはありません。
「聞き取る力」の項で述べた内容と少し重複するかもしれませんが、豊富な語彙力は速記者の命です。話す速さと同じペースで記録を取らなければならないのですから、迷ったりつまずいたりしている時間はありません。誰しも、知らない言葉は聞き取れないものです。語彙力をどれだけ増やせるかが、対応力の高さになります。日常生活では縁遠い専門用語も含め、できるだけ多くの語彙をストックしておくことが必要です。
速記者は、非常に重要な役どころであるにも関わらず、表舞台に立つことの少ない、いわば縁の下の力持ち。記事として世に出るものにも、名前が載らないことがほとんどです。地味で孤独な作業に耐え抜く我慢強さは、速記者に必要不可欠な要です。華やかさを好まない、職人気質の方には天職かもしれません。
これまで述べてきたように、速記者は速記をするだけではなく、記録したものを文章として完成させるまでの一連のプロセスに関わることになります。ここで問われるのが、作業の綿密さです。話された内容を正確に聞き取るのはもちろん必須ですが、その後の作業も正確に行わなければなりません。速記者は芸術家ではなく、職人のような特殊な仕事と言えるでしょう。感情に訴える作品を生み出すのではなく、誰もが正確な情報を得ることのできるものとして仕上げなければならないからです。
こだわりの強さは、仕事のクオリティをぐんと引き上げる要素になります。探究心やこだわりの強さは、これまで述べてきた「速記者に向いている人の特徴」の集大成のようなもの。一般的には「ちょっと面倒臭い人」と思われるような、こだわりの強さを持った人は、速記者に向いていると言えます。速記者として仕事をする上で、この性格は大きな武器になります。
どんな仕事でも集中力は必要でしょ!と思われるかもしれませんが、速記者にとって集中力は生命線ともいえる部分です。速記者は、会議、講演会、対談、インタビューなど、様々な場面で集中力を切らさずに発言者の言葉を記録し続けなければなりません。時には何時間も缶詰めで、息をつく間もないことさえあります。ちょっとしたことで気が散ってしまっては、発言に追いつけなくなってしまいます。自分は飽きっぽい性格だから速記者に向いていないかも、と肩を落とした方もおられるかもしれませんが、集中力は訓練によって高めることができるものです。努力次第で体得できるものですから、あきらめないでください。