福祉業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
福祉業界は、各種サービスの対象となる人や事業形態によって、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉の三つに分かれています。各地の事業所で提供されているそれぞれの福祉サービスは、子育てをしながら働く人や、高齢者や障害者本人、家族にとって、住み慣れた地域の中で健やかな生活を送る上で欠かせないものとなっています。
福祉業界に向いている人の特徴
- 人が喜ぶことにやりがいを感じる人
- コミュニケーションスキルが高い人
- 医療や社会事情に対しても関心がある人
- チームワークを尊重して仕事に取り組める人
- スキルアップに対する意欲がある人
福祉業界に向いていない人の特徴
- 自分の考えをむやみに他者に押し付ける人
- 深夜帯など変則的な時間の勤務が苦手な人
- プライベートの時間を大切にしている人
- ルーティンワークにすぐに飽きてしまう人
- 他のスタッフとの連携が上手くできない人
福祉業界の職種適性診断一覧(全10種)
福祉業界の今後の見通し
福祉業界は、規制緩和やサービスの多様化、高齢化など様々な影響を受け、従来のような自治体や社会福祉法人などの公的なサービスの担い手だけでなく、株式会社や合同会社など民間の事業者が続々と参入しています。
特に、高齢者福祉と障害者福祉の業界においては、施設の長期入所者の地域社会への移行が大きなテーマとなっています。
そうした中、日中に食事や入浴、レクリエーションの提供を中心としたデイサービスや、地域包括支援センターや小規模の訪問介護事業所による在宅介護に関するサービスの需要がますます高まることが期待されています。
人口が集中する地域においては、あらゆる事業者が数年以内のサービスの拡充や利用者の受け入れ数の増加に向け、地域内に事業所を作るための土地を確保したり、自治体と協力してサービスの選定を行ったりする動きが見られます。
福祉業界の課題
福祉業界は、少子高齢社会が進み、介護サービスの充実や子育て世帯の支援などが課題となる中で、人材不足と言う大きな問題を抱えています。
たとえば、過疎化が進む地域や若者の人口が減少している地域においては、人材不足の影響で事業所が閉鎖に追い込まれたり、新規のサービスの利用者の受け入れができなかったりと問題も発生しています。
業界内では保育士や介護福祉士、社会福祉士といった国家資格を必要とする現場が多い一方で、低賃金やハードワーク、利用者との人間関係など様々な理由で人材離れに歯止めがかからない状況となっています。
こうした状況を解決すべき、各地の自治体や福祉事業所の中には、職員の働き方改革を実施したり、キャリアアップができる環境を整備したりと対応が行われています。
福祉業界の代表的な会社
ニチイ学館
介護・保育サービスを全国で展開
ツクイ
デイサービスや老人ホームなど介護事業
シップヘルスケア
食事提供サービスや介護付有料老人ホーム
セコム医療システム
訪問介護・通所介護サービス・在宅総合ケアサービス
ベネッセスタイルケア
有料老人ホーム運営で業界トップのホーム数を誇る
ユニマット・リタイアメント・コミュニティ
介護付有料老人ホーム・デイサービス・ショートステイ
総合警備保障
グループホーム・介護付有料老人ホーム
SOMPOホールディングス
サービス付高齢者向け住宅・グループホーム
ケア21
介護付有料老人ホーム・グループホーム