『 人の役に立つのが好き 』

十分に兼ね備えている

高齢者や障害を持つ人をサポートする立場である社会福祉主事は、人の世話をするのが好きな人に適した職業です。社会福祉主事は、相談に来る人の話を丁寧に聞き、適切なアドバイスをすることが求められます。仕事によって人の役に立ちたいというタイプであれば、社会福祉主事になることを検討するとよいでしょう。

『 社会貢献に対する意識が高い 』

そこそこ兼ね備えている

社会福祉主事は、福祉に携わって社会貢献をしたいと考えている人に向いています。社会的に弱い立場の人にとっても暮らしやすい社会づくりに貢献できる社会福祉主事の仕事は、大変なことも多い一方で、やりがいを感じやすい仕事でもあります。社会との結びつきを大切にしながら仕事に勤しむことが大事です。

『 地域への愛着を持っている 』

あまり兼ね備えていない

社会福祉主事は、自身が働く地域に対する理解の深さを求められる仕事でもあります。地域への愛着があり、その地域に馴染もうとする姿勢を持っている人が、社会福祉主事に適していると言えるでしょう。地域によって、必要とされる社会福祉サービスの内容や質にも差があるものです。社会福祉主事は、その地域において重点的に取り組むべき課題について洞察する力も求められます。

『 コミュニケーション能力が高い 』

だいぶ兼ね備えている

社会福祉の仕事においては、他者と密にコミュニケーションを取ることが重要です。対象者の状況に変化が生じた場合には、速やかに連携を取って対応をすることが求められます。社会福祉関係の従事者のみならず、医療関係者との連携も不可欠です。社会福祉のサービスだけでは対応できないと判断される場合は、医療機関に連絡をして、対象者が適切な医療サービスを受けられる環境を整えることが必要です。対象者の家族と連絡を取ることも社会福祉主事にとっての重要な仕事のひとつです。幅広い人と適切にコミュニケーションを取ることが大事です。

『 人の話を聞くのが得意 』

そこそこ兼ね備えている

社会福祉主事に相談する人の立場や相談内容は、様々に異なります。社会福祉主事は、どのような人からの相談であっても、その相談に真摯に向き合い、本質を見抜く傾聴力が求められる仕事です。高齢の人のなかには、同じ話を何度も繰り返す人もいます。そのような人に対しても、人の話の腰を途中で折ることがないように注意して、じっくり耳を傾けることが必要です。

『 相手の立場に立って考えられる 』

兼ね備えていない

社会福祉主事は、社会的に弱い立場の人から相談を持ちかけられることも多い職業です。相手を見下したり偏見を持ったりして接することがないよう心掛けることが大事です。相手が置かれている立場を想像して、できるだけ相手に寄り添って話を聞くことが求められます。親身になって話を聞く姿勢が求められる一方で、感情に流されないように留意することも重要です。感情移入してしまうと、適切な判断を誤る原因ともなり得ます。相手と適切な距離を取って対応することが、社会福祉主事には不可欠です。

『 長期的な視野で物事を捉えられる 』

十分に兼ね備えている

社会福祉の仕事は、すぐに結果が出るものではありません。社会福祉主事として相談者の問題解決のために尽力しても、なかなか目に見える成果が得られないこともあるでしょう。社会福祉主事は、そのような状況にあっても、焦ることなく、じっくり問題に取り組む姿勢が求められる職業です。長期的な視野で物事をとらえられる人は、社会福祉主事としての適性があります。

『 書類作成が得意 』

兼ね備えていない

対象者の相談を聞くことに加えて、書類を作成することも社会福祉主事の大事な仕事です。援助を受けるために必要な申請書類を正確にかつ迅速に作成して提出する行為が、相談者を助けることにもつながります。書類作成の能力を持っていると、社会福祉主事としての仕事をより円滑にこなせることでしょう。

『 口が固く秘密を守れる 』

十分に兼ね備えている

個人情報を守って仕事をすることはどのような職業にとっても大切ですが、個人的な悩みを打ち明けられる機会の多い社会福祉主事は特にプライバシーを遵守する姿勢が求められる職業のひとつです。対象者からの相談は、経済的な状況も含めたセンシティブな内容を含むものです。例え話のような形であっても、仕事上に触れた情報を口外することは禁物です。口が堅く、職業上の秘密を漏らすことのない人であれば、社会福祉主事としての信頼を勝ち得ることができるでしょう。

『 社会問題に詳しい 』

十分に兼ね備えている

社会福祉主事は、社会問題や時事問題に対する知識を求められる仕事です。社会的弱者の置かれている状況を理解しておくことが、対象者と接する上では不可欠です。貧困や障害といった様々な社会問題に関する知識を得て、掘り下げて考える力を身につけることが求められます。常にアンテナを張って、貪欲に知識を吸収し、勉強を続ける姿勢が必要な職業です。

※シェアすると下の画像とテキストが投稿されます

社会福祉主事とは、都道府県や市町村の福祉事務所において、福祉サービスの利用向上や社会福祉の増進を図る役割を担っています。

主事とは、公的機関や各種法人、団体に置かれる職員の職名の一種です。

社会福祉主事は、福祉事務所で現業員（ケースワーカー）、もしくは査察指導員（スーパーバイザー）として仕事をします。

現業員は、福祉事務所に来る人の相談に乗って、生活保護申請書の受付を行うのが主な業務です。

査察指導員は、生活保護の申請者の受給資格の有無を調査する仕事を担います。

調査対象は申請者や家族の生活状況、資産、収入、職業など多岐に渡ります。

申請書をチェックしたり、申請者の面接を行ったりして、慎重に調査することが求められる仕事です。

社会福祉主事になるには、社会福祉主事任用資格を取得した上で、公務員試験に合格して、都道府県や市町村の福祉事務所へ配属されるのが一般的です。

社会福祉主事任用資格を取得するための特定の試験があるわけではありません。

一般には、大学や通信教育における科目履修によって資格を取得することが求められます。

大学や短期大学卒業者の場合は、厚生労働省が指定した科目のなかから3科目を履修することが必要です。

社会福祉概論、社会保障論、社会福祉行政論といった社会福祉関係の科目のほか、法学、民法、行政法といった科目も対象です。

社会福祉士、精神保健福祉士等の国家資格を取得している人の場合は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターに申請をして登録証を得ることで社会福祉主事として働けます。

社会福祉主事の給料に関して複数の調査をまとめると、平均の年収は400万〜500万円ぐらいです。

社会福祉主事は、地方公務員にあたるため、その給料には、地方公務員の俸給表が適用されます。

行政職俸給表を参考にすると、社会福祉主事の初任給は、月収で約22万円ぐらいで、年収換算すると約264万円＋手当となります。

地方公務員の場合、年に2回期末・勤勉手当と呼ばれる民間企業でのボーナスにあたる手当が支給され、手当の支給額の目安は、給与の約4ヶ月分です。

年功序列で給与が上がっていき、最大年収を迎える50代半ばごろには600万円以上の年収を得る人も多くなります。

社会福祉主事は、都道府県や市町村の福祉事務所の窓口で業務にあたる地方公務員です。

採用枠は自治体によって異なり、一般職で採用されることもあれば、福祉職での採用となることもあります。

公的機関の窓口で様々な人の相談に応じてきた経験を生かして転職し、民間企業で活躍する人材も多くなっています。

特に、高齢化が進むなかで、社会福祉主事として勤務した経験を持つ人を求める介護福祉施設が増えてきました。

社会福祉主事としての実務経験が4年以上あれば、社会福祉士の受験資格を得られます。

介護業界への転職を検討する場合は、社会福祉士の資格取得を目指すのもよいでしょう。