『 集中力がある 』

十分に兼ね備えている

検疫官は沢山の人の命を預かる業務についています。判断を1つ誤るだけで患者の生命だけでなく、社会に大きな影響を与えてしまう可能性が大きいです。そのため業務をしている間は、常に集中力を切らさないでおく必要があります。緊急時にも対応しなければならないため、何時でも対応できるようにしておかなければなりません。

『 洞察力がある 』

そこそこ兼ね備えている

検疫官の仕事内容にはサーモグラフィーなどの器具を用いて、異常のある乗客を速やかに誘導することが含まれています。仕事内容はそれだけでなく、乗客の反応を見ながら健康状態を調べたり、より高度な内容の検査を行うこともあります。どんな細かなことも見逃さない洞察力も、検疫官の仕事を行っていくためには必要になってくるでしょう。

『 仕事に対する責任感が強い 』

そこそこ兼ね備えている

検疫官の業務は水際で感染症を食い止めることです。社会的な影響も大きいため、責任も重大な仕事だと言えます。自分の判断によって大規模な感染症が国内に流入してしまうかもしれないため、どんな状況でも仕事をやりきることが求められます。そのためには大きな責任を背負う覚悟が必要です。困難な仕事になりますが、その分やりがいも大きいので充足感は得られます。

『 幅広い知識を学ぶ意欲がある 』

だいぶ兼ね備えている

検疫官の業務内容は多岐にわたります。その業務を実行していくためには、様々な知識が求められるでしょう。当然検疫法に関する専門知識は必須となりますが、それだけでなく感染症に関する知識や人体に関する基本的な知識も必要です。看護師の知識も検疫官には必要となります。小児看護学・老年看護学・成人看護学・精神看護学・在宅看護学・母性看護学・基礎看護学が、必要となる看護師の知識です。

『 人の心を開かせる話し方ができる 』

そこそこ兼ね備えている

検疫官の仕事の中にはカウンセリング業務も入っているので、人と関わる能力も必要です。ただ機械的に話を聞くだけでなく、相手の心を開かせるような話し方も求められます。患者の心をうまく開かせることができないと、重要な情報を得られなくなる恐れも出てきます。多くの人間を相手にするので、一人が反抗的な態度をとってしまうと業務は滞ってしまうかもしれません。そうならないためにもなぜこの検査が必要なのかを、相手にしっかり納得させる必要があります。短い時間に相手の信頼を勝ち取るためには、高い対人能力が必要です。

『 状況を見極める判断力がある 』

だいぶ兼ね備えている

検疫官の仕事場は、空港のような人の出入りが激しい場所です。人が多く出入りするだけでなく、やらなくてはならない仕事も次から次へとやってきます。ただ無計画に仕事を進めていくようでは、すぐに手詰まりになってしまうでしょう。時々刻々と変化していく状況の中で、今自分が取るべき最善の行動を取っていく必要があるのです。そのためには、情報に飲まれることなく起こっていることを把握して、解決していく能力が求められてくるでしょう。

『 トラブルにも冷静に対応できる 』

十分に兼ね備えている

検疫官の仕事は計画通りに進むとは限りません。計画にないことが起きても、自分たちの判断で対応しなくてはならないでしょう。疫病や感染症という目に見えない事柄を管轄する仕事なので、異常な事態が起こったとしても第三者は分かりづらいことがあります。そういった状況でも冷静に対処をし、判断を下していかなくてはなりません。対応に失敗してしまうと空港内にパニックが広がる可能性があります。そうならないように、危機に対応できる能力が検疫官には求められます。

『 チームに対して献身的 』

あまり兼ね備えていない

検疫官の仕事は一人で行うものではありません。複数の仕事仲間と業務をこなしていくため、高い献身性が求められます。相手を傷つけるような発言を控えるだけでなく、必要とあれば改善点をあげることも求められるのです。たとえ嫌われる役になっても、業務が上手くいくことを優先しなければなりません。仕事やチームへの献身性が、検疫官には不可欠です。

『 外国語が得意 』

兼ね備えていない

検疫官が相手にするのは日本人だけではありません。旅行者の中には外国の方もいます。外国の方の中には日本語を理解できる人もいますが、そうでない人が大多数です。言葉のわからない人と意思疎通するためには、外国語の知識が必要になります。外国語の知識は日々の仕事に不可欠ではありませんが、日常会話ができる程度の知識は持っていたほうがいいでしょう。たとえ言葉は通じなくても、相手の意図を汲み取る意欲は必須になります。人間に興味がある人のほうが、検疫官に向いていると言えるでしょう。

『 様々な資格を取る意欲がある 』

そこそこ兼ね備えている

検疫官は厚生労働省に所属する、国家公務員です。検疫官になるためには試験に受かる必要があるのですが、その試験を受けるためには資格を取っておかなければなりません。検疫官になるためには看護師の資格と普通免許が必須です。この2つの資格だけでなく3年以上の臨床経験も、試験を受ける際に求められます。

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検疫官は、北海道から沖縄まで全国110箇所に設置された検疫所において検疫業務、健康相談、予防接種などの業務を行います。

検疫所は、空港や港湾に設置されています。

日本に出入国する人の健康状態を確認したり、海外からの持ち込みが禁止されているものが日本に持ち込まれていないかを確認したり、海外の伝染病の予防接種の呼びかけを行ったりすることで、海外からの感染症が日本へと持ち込まれることを防止する役割を果たします。

もし検疫官がいなければ、日本国内で感染症が流行し国民の健康に影響を及ぼす恐れがあります。

このように、検疫官は日本国内の居住者の生活を守る職業です。

検疫官は国家公務員の看護職に区分されます。

検疫官になるには、厚生労働省が実施する検疫官の採用試験を受け、合格しなければなりません。

ただし、検疫官採用試験には、4つの受験資格があるので注意が必要です。

1つ目は日本国籍を有すること、2つ目は看護師免許を取得していること、3つ目は応募時点で3年以上の医療機関における臨床経験があること、4つ目は普通自動車免許を取得していることです。

選抜方法は、書類選考と面接試験のみで、筆記試験はありません。

しかし、看護師免許が必要であるなど、受験資格が厳しくなっています。

複数の調査によると、検疫官の平均年収は500～700万円前後となっています。

検疫官には、国家公務員として法律で定められた給与が支払われます。

初任給は約20万円ほどとなっていますが、国家公務員である検疫官の給料は年功序列の給与体系で、厚生労働省の求人サイトには、「経験年数に応じて調整する」と明記されているため、勤務年数が長くなれば給料が上がると考えられます。

また、法定による諸手当も支給される上に休暇制度や福利厚生も充実。

加えて、夜勤をすれば夜勤手当が支給されるため、個人の裁量で給料を上げられる余地があります。

検疫官は、主に空港や港湾に設置された検疫所に勤務するのが一般的です。

ときには、検疫所から出向し、厚生労働省本省へ着任することもあります。

検疫所では検疫業務に携わり、厚生労働省本省に勤務する場合は日本の政策や制度に携わる管理中枢的な役割を担います。

約2年ごとに部署異動や他所への移動があり、様々な地で様々な業務を経験しながらスキルアップする構造になっています。

日本と海外の環境の違いがある限り、検疫官の仕事は日本国民の健康と生活を守るために必要不可欠であり、今後もその重要性が変わることはないでしょう。