『 責任感が強い 』

兼ね備えていない

司法書士に向いているのは責任感が強い人です。司法書士の仕事は不動産登記や遺言など依頼者の財産に関わるものが多いです。そのため、依頼者の権利を守るためにも強い責任感を持って臨まなければなりません。書類や個人情報も適切に扱うことが求められます。書類の提出期限もしっかり守り、予定通りに依頼を完遂できることが重要です。見通しが立たないまま依頼を受けてしまい、期日に間に合わなかったり、途中で放棄してしまっては問題です。受けた依頼をしっかりこなす責任感が必要となる仕事です。

『 几帳面な性格 』

十分に兼ね備えている

几帳面な性格の人も司法書士に向いています。登記や相続では書類を作成して提出しますが、これにミスがあってはなりません。依頼者の財産に関わってくるものなので、書類にミスがあることで起こる影響は甚大なものです。場合によっては、依頼者に損害を与えてしまう可能性もあります。法律に則って正確に作業を進めていける几帳面さ、一字一句間違いがないか確認していける慎重さが求められます。

『 勉強全般が得意 』

兼ね備えていない

司法書士の仕事をこなす上では法律の知識が欠かせません。自分が扱う分野に関する細かい部分まで熟知していることが必要です。そのため、勉強熱心であることは司法書士にとって重要な素質です。また、法律は世の中の変化に応じて改正されることも少なくありません。国家試験に合格した後でも、最新の法律知識を学んでいく必要があります。研修会に参加したり、法令改正の動向をチェックしたり、変化に対して柔軟に対応していく能力が求められます。

『 コミュニケーション力がある 』

兼ね備えていない

司法書士は依頼者から話を聞きながら解決方法を提案しますが、うまく話を聞き出すだめにはコミュニケーション力が必要です。どのように解決していくのかを分かりやすく伝えるためにもコミュニケーション力は欠かせません。事務所内でも同僚に対してミスがないように伝える能力が求められます。検察庁や法務局の担当者など多くの人々と関わる仕事なので、状況に応じて適切なコミュニケーションが取れることが重要です。

『 精神的にタフ 』

十分に兼ね備えている

司法書士は受けた仕事を責任をもって果たすために、残業して書類の作成に取り掛かるケースがあります。休日でも依頼者の自宅に訪問して、打ち合わせをすることもあるでしょう。司法書士は忙しい状況でも仕事をこなしていかなければなりません。特に、時間に追われながらもミスがないように処理していく精神力が重要になります。

『 営業力がある 』

十分に兼ね備えている

司法書士の仕事を得るためには営業力が必要です。数多くある事務所の中から自分の事務所を選んでもらうためには、営業活動を行い知名度を高めていくことが求められます。そのためには、自分達が対応できるサービスについて宣伝し、知ってもらうことが必要です。もちろん、知名度が高くてもサービスの質が悪いと、逆に足かせになってしまうケースもあります。誠意をもって仕事をこなしながら、自分達ができることをプレゼンしていく力が重要です。

『 毅然とした対応を取れる 』

そこそこ兼ね備えている

依頼者の言うことが法律に照らし合わせた時に不当である場合は、毅然とした対応を取ることも必要です。例えば、売主の意思を確認できないのに、代理人が売却を進めようとした場合です。売却意思が確認できないまま決済に進んでしまうと、売主の権利を侵害する可能性があります。このような不当だと感じるようなケースでは、その場の空気に負けずにきっぱりと断る力が求められます。

『 トラブル回避の調整が得意 』

兼ね備えていない

司法書士は争いがなく平和な状態で手続きを進めていくことが求められる仕事です。決済業務では売主・買主がお互いに不満のない状態で売買が行われるのが重要です。そのため、トラブルを好まず争いを回避していける性格の人が向いています。利害調整を行うことで、双方が円満な状態で円滑な手続きを実現できる能力が求められます。

『 独立志向がある 』

あまり兼ね備えていない

司法書士は独立して開業したいという人に向いている仕事です。独立開業できれば高い収入を期待することができるでしょう。働き方も自分で選びやすく、家庭や趣味とも両立しやすいのも魅力です。その分、責任はすべて自分が引き受けることになりますが、自由度が高くなるので独立心がある人に向いていると言えます。

『 協調性が高い 』

だいぶ兼ね備えている

独立するだけが司法書士のキャリアではありません。一般企業で働く企業内司法書士などの働き方もあります。この場合、自分の判断ではなく、会社から支持された仕事をこなしていくことになります。組織の中で周囲と歩調を合わせて仕事をしていくので、協調性が重要です。うまく人間関係を築くことで、資格を生かして組織に貢献していくことが可能です。

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司法書士とは、裁判所や法務局、検察庁などに提出する書類を作成したり、不動産や相続、企業法務などの相談にのったりする人のことです。

司法書士の仕事として多いのが登記業務です。

家や土地などを購入した際には不動産登記、会社を設立する際には法人としての登記の申請を行います。

また、企業の運営に関する法律を把握し、法務に関するアドバイスをしたり、トラブルを未然に防いだりする企業法務、相続に関する手続きや成年後見業務などにおいて、財産を適切に管理する仕事もします。

司法書士は法律に関する専門知識を持ち、権利と財産を守るための相談にのりアドバイスをする役割も担います。

国家資格である司法書士になるには、司法書士試験に合格する必要があります。

受験資格は特にないので、学歴や年齢は問われません。

一般企業で働きながら司法書士を目指す人もいます。

しかし、司法書士は法律に関する専門的な知識が必要なので、大学や専門学校で勉強したうえで司法書士試験を受ける人が多いです。

試験に合格後、司法書士名簿に登録し、司法書士会に入会します。

その後研修を受け、司法書士事務所に配属されるのが一般的です。

また、司法書士になるには、裁判所書記官や法務事務官などを10年以上、もしくは簡易裁判所判事・副検事として5年以上の経験があり、法務大臣の許可を受ければ司法書士の資格を得ることができます。

司法書士の年収は、日本司法書士会連合会の令和3年度司法書士実態調査集計結果によると、250万～400万円くらいです。

初任給は20万円程度が相場で経験を積んでいけば給料がアップしていき、40代で年収500万～600万円程度、60代では年収700万円以上になることもあります。

司法書士は独立・開業ができる仕事です。

独立して開業し、成功すれば年収1,000万円以上になることも期待できます。

ただし、独立・開業を成功させるには、司法書士としてのスキルや経験だけでなく、経営や営業に関するスキルも必要です。

それを備えれば、大幅な年収アップが可能です。

司法書士の主な就職・転職先は、司法書士事務所や法律事務所です。

司法書士事務所は大手から少人数の個人事務所までさまざまです。

事務所によって主に取り扱う業務が異なるので、自分が希望する仕事ができる事務所選びが必要です。

法律事務所では弁護士のサポートにあたることも少なくありません。

または一般企業に就職し、企業法務における業務に携わるという道もあります。

司法書士は独立・開業をするケースも多いものです。

少ない資金で開業でき、成功すれば年収アップにつながるほか、自分の興味のある分野の仕事をすることができます。

独立する前に就職をするなら、独立に理解のある事務所を選ぶとよいでしょう。