『 とにかく本が好き 』

兼ね備えていない

ブックデザイナーの仕事は、本の魅力を最大限に引き出す事です。書店に並んだ時に、印象的な表紙というのは人々の視線を集めます。ですが、本の内容とデザインが一致しなければ読んだ人に不快感を与える可能性があります。ブックデザイナーは、事前に本の内容を熟読しふさわしいデザインを考える事が大切です。本が好きな人なら、読書が苦になる事もないため作業がはかどりやすくなります。

『 デザインが好きで得意 』

そこそこ兼ね備えている

ブックデザイナーは、様々な作品を手掛ける事があります。恋愛やアクション、ホラーと本のジャンルは多彩です。ワンパターンのデザインでは、斬新さや面白みに欠けますし、できる作品も少なくなってしまいます。デザインを見る事が好きな人は、日頃からアイデアが浮かびやすい傾向にあります。ジャンルに合わせたバリエーション豊かなデザインを描く事も可能です。

『 人の話を素早く理解する力が高い 』

兼ね備えていない

ブックデザイナーだけの意見で、本のデザインが完成するわけではありません。出版社に何度も通ったり、担当者と電話やメールで意見を出し合って1つの作品が完成するのです。理解力がある人は、相手が何を表現したいのかがわかるため、すぐにデザインに反映させる事も可能です。理想通りの作品が完成するため、相手の満足度にも繋がります。

『 情報収集が得意 』

兼ね備えていない

ブックデザイナーは、1つの作品を完成させるために様々な情報を収集する必要があります。本の内容はもちろんの事、作者や出版社の意図についても知っておく事が大切です。また、流行しているデザインや色などについても、幅広い知識を持っておくと役立ちます。日頃から、情報を集める事が好きだという人はブックデザイナーの素質があります。

『 柔軟な思考ができる 』

そこそこ兼ね備えている

ブックデザイナーは、様々な事情からデザインの変更を余儀なくされる場合もあります。この時に、臨機応変な対応ができなければ出版社の期待に応えられない可能性もあります。ブックデザイナーは、自身のデザインに愛着を持っている人が多く、途中で変更するのを躊躇う事もあります。ブックデザイナーとして活躍するには、気持ちの切り替えも大切です。

『 スケジュール管理ができる 』

十分に兼ね備えている

ブックデザイナーは、決められた納期までに作品を完成させる事が必要です。なぜなら、デザインが完成すればそれで終わりというわけではありません。そこから、試し刷りや色校正まであらゆる手順を踏んで出来上がるのです。もし、ブックデザイナーが納期を遅らせてしまった場合は、全ての作業が遅れてしまい、出版そのものに大きな影響を与える可能性もあります。日頃から、スケジュール管理ができるという人は、いつまでに何をすればいいのかを計画する事も可能です。納期に遅れるという事もほとんどないため、周囲からの信頼も得やすくなります。

『 想像力がある 』

あまり兼ね備えていない

ブックデザイナーは、時として架空の世界を描く事もあります。想像力が豊かな人は、現実にはない風景や建物、動物などを思い描く事が得意なので、頭の中に浮かんだイメージを自分の手で創り出す事が可能です。普段から、空想する事が大好きだったり、想像した物を絵で表すのが得意という人の場合は、ブックデザイナーの仕事にピッタリと言えます。

『 色彩センスがある 』

そこそこ兼ね備えている

ブックデザイナーに向いているのは、色彩センスがある人です。デザインというのは、形だけでは成立しません。その形に合う色も必要なのです。色彩センスがある人というのは、色それぞれの個性を引き出して、効果的な使い方ができます。たとえば、赤という色を1つとったとしても、その濃さが違うだけで印象がガラリと変わってしまいます。色の特徴を熟知した上で、人々の印象に残りやすいデザインを完成させられる人は、ブックデザイナーに最適と言えます。

『 パソコン操作が得意 』

あまり兼ね備えていない

ブックデザイナーは、手描きでデザインを完成させる事もありますが、パソコンを使う場合もあります。パソコンを活用する事により、手描きでは難しいデザインが可能になります。特に、グラフィック系のソフトが使いこなせるようになると、よりデザインしやすくなります。日頃から、パソコンの操作に慣れているという人だったら、スムーズな作業ができるため、ブックデザイナーに向いていると言えます。

『 営業力がある 』

そこそこ兼ね備えている

ブックデザイナーになったからといって、必ずしも仕事があるわけではありません。特に、フリーランスの場合はかなり難しくなるでしょう。時には、出版社などに対して自らを売り込む事も必要なのです。営業力というのは、単に自身の良さや魅力を相手に伝えるだけではありません。相手がどんな作品を望んでいるのかを意識する事も大切です。

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ブックデザイナーは、本の表紙をデザインする仕事で装丁家と呼ばれることもあります。

主な仕事は本の表紙のデザインですが、表紙だけではなく、本文の文字や挿絵など書籍のすべてのデザインの仕事に関わっています。

文字の大きさや行間の幅、タイトルの書体などの違いで本の売れ行きや印象が変わってくることもあるため、ブックデザイナーの責任は重大です。

実際にデザインを考えていくうえでは、本の内容や著者の意向、さらにはターゲットなどを考慮したうえで読者に興味を持ってもらえる工夫をする必要があります。

納品後は試し刷りが印刷会社から届くので、色校正のチェックを行うのもブックデザイナーにおける仕事の1つです。

ブックデザイナーになるために、特別な資格は必要ありません。

資格は必要ないものの、デザインに関わる仕事なので、著者や編集者の意図を読み取ってデザインをするセンスが求められます。

そこでデザインに関する技術やセンスを磨くために、専門学校や大学などで学んでから、出版社やデザイン事務所に就職してブックデザイナーを目指すケースが多く見られます。

最初は有名なブックデザイナーのアシスタントとして働いて、徐々に自分でデザインを任されるように実績を積み、そこから独立を目指す方もいます。

出版社やデザイン事務所に就職しても、経験を積んでからブックデザインを任されるようになるため、すぐにブックデザイナーとして働けるわけではないという点に注意しましょう。

複数の調査からブックデザイナーの平均年収は大体400万円～450万円くらいです。

初年度の平均年収が300万円前後なので、経験年数があがるとともに年収アップが期待できる職業となっています。

ただしブックデザイナーの場合、実績が収入を大きく左右する要素となっています。

多くの作品に携わってきた経験があって、売り上げに貢献してきたという実績が多ければ、安定して仕事を獲得してブックデザイナーとして稼げるようになります。

特に会社員ではなく、フリーランスでブックデザイナーの仕事をしたい場合、実績が少なければ安定して稼ぐことはできません。

紙の書籍の市場は減少傾向にあるため、紙の書籍に関わるブックデザイナーの仕事は減ってきています。

その一方で電子出版の市場規模が拡大しているので、ブックデザイナーの将来性を考えるなら電子書籍のデザインにも関われるようにすることが大切です。

電子書籍は、紙の書籍のデザインと異なるポイントが存在しているため、スマホやタブレットで電子書籍を読むことを考えたデザインができるスキルが求められます。

最初は出版社やデザイン事務所で働く方が多くいますが、ブックデザイナーの仕事に専念したいならフリーランスを目指すのも1つの手です。

フリーランスで食べていくためには実績が欠かせないので、実績を積んで安定して仕事を受注できるようにしましょう。