『 車が好き 』

そこそこ兼ね備えている

自動車整備士に向いている人の条件としてまず挙げられるのが、車が好きなことです。車を取り扱い、車の細かいことまで知っておく必要がありますから、それに興味がある人の方が仕事をしていて楽しいですし、クオリティの高い仕事をすることにもつながります。仕事では楽しいことばかりではありませんが、好きな気持ちがあれば続けていくための力も出てくるはずです。好きな車に囲まれた仕事なら、乗り切っていけることも多いでしょう。

『 情報収集が得意 』

十分に兼ね備えている

車が好きなことと共通しますが、一つの車だけではなく多くのメーカーや車種のものに興味があり、情報を集めるのが好きな方が自動車整備士には向いています。そうして趣味として得た情報が仕事に直接生かせるからです。いろいろな車を見ていくことで、修理できるものの幅も広がります。車好きでも特定の物や思い入れのあるものだけになっていないか、確認してみるとよいでしょう。特に次々新しいものが出てくるのが車の世界ですから、それについていくことが苦でない人でなければ仕事自体についていくことが難しくなります。

『 手先が器用 』

だいぶ兼ね備えている

自動車整備士は様々な部分の修理を行いますので、細かい作業も多くあります。おおざっぱな作業では安全な運転を支える修理はできませんし、車自体を壊してしまうかもしれません。正確で繊細な作業ができるかどうか、それに耐えられるかどうかが重要です。趣味や日常の作業を通して、細かい作業が好きであったり、器用だと褒められたりする方は整備士に向いているかもしれません。

『 地味な事をコツコツ続けられる 』

兼ね備えていない

自動車整備士はそれほど目立つ仕事ではありません。人に注目されることも少ないでしょう。しかし、その仕事が人々の安全を守ることにつながるので、見られていないとしても気を抜くことはできません。目立って評価されることはなくても、地味な修理作業をきちんとこなしていけるかを考えてみましょう。何事も人に認められなくてもきちんとこなせる人、コツコツ積み上げていくことができる人が向いています。

『 コミュニケーション能力がある 』

十分に兼ね備えている

自動車整備士の仕事自体は一人で黙々と修理をすることが多いですが、仕事を取りに行く営業を行うとき、また、修理の詳細を説明するときなどは、人とのコミュニケーションが生まれてきます。特に専門的な修理の内容を一般のお客様にわかるように説明するのは経験やコミュニケーション力が必要です。分担して作業を行う場合には、同僚などとのコミュニケーションができていないと難しいでしょう。人と話すのが好きで、物事を人に対してきちんと伝えることができる方なら、問題なく整備士の仕事も進めていくことができるはずです。

『 チームワークを大切にする 』

そこそこ兼ね備えている

自動車整備士は一人での仕事だけではなく、複数の人がかかわる形で仕事を進めていくことが多いです。その際に輪を乱さずに作業が進められることは必須となります。きちんと関係ができていなければ、作業に問題が発生したり、修理がうまく進まなかったりすることもあるからです。個人の力だけではなくチームでの動きを考えていくことが求められます。

『 体力がある 』

そこそこ兼ね備えている

自動車整備士の仕事は体力勝負でもあります。重いものを持つこともありますし、作業の際に力を使うことも多いでしょう。そうなると、体力がない場合には仕事が続けられなくなってしまいます。車の修理に関する知識を学ぶのと並行して、体力作りも積極的にしておくと仕事に役立つでしょう。

『 勉強が好き 』

十分に兼ね備えている

自動車整備士になるためには、様々な知識を身につけなければなりません。資格取得ももちろんですし、仕事の場では常に学び続けていくことが求められます。自動車の技術は日々進歩していくので、勉強し続けることになります。それに耐えられるかどうか、自分の勉強への姿勢などを振り返ってみるとよいでしょう。

『 細かいことに気が付く 』

兼ね備えていない

自動車整備士はちょっとした異変などにも気が付く必要があるので、日常の中でも細かいことに気が付く人が向いています。決められたことだけを見ているのではなく、目についた異変を逃さずにきちんと修理できるかどうかは重要です。安全を守るうえでは細かすぎるといわれるぐらいがちょうどいいでしょう。

『 綺麗好き 』

だいぶ兼ね備えている

自動車整備士は汚れるイメージの仕事ではありますが、お客様に接することもあり営業マンの側面もあります。最低限人に嫌な思いをさせないような身だしなみは欠かせません。また、車について悪いところをなおせばよいだけではなく、見た目を損なわないこと、作業で汚れた部分をきれいにしてお渡しすることも必要です。そういった点の配慮ができる人が求められます。

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自動車整備士は『メカニック』とも呼ばれ、専門技術と知識を活かして、自動車が安全に走行できるように点検や整備、修理などを行う専門職です。

故障車両以外にもパーツやエンジンオイルの交換やタイヤの空気圧を測定するなどの簡単な日常点検を行ったり、法律で定められた自動車検査登録制度(車検)の自動車の点検を任されたりします。

自動車整備士は、エンジンの仕組みや自動車の構造について幅広い知識があるため、修理するだけではなくお客様に自動車の状態や不具合箇所を説明したり、トラブルの再発などを防止するためのアドバイスを行うのもお仕事です。

車社会である現代では必要不可欠な仕事であり、適切な点検や修理のおかげで自動車による事故を未然に防止することに繋がるなど、社会的にも重要な役割を持つお仕事になります。

自動車整備士になるためには、国土交通省が実施している自動車整備士の国家資格を取得しなければなりません。

国家試験の受験資格を得るためには、現場で実務経験を積みながら受験資格を得る方もいますが、一般的には高校課程を卒業後に国が指定する専門施設、養成学校(専門学校)に2年ほど通いながら学び受験資格を得ます。

この場合は卒業時に二級自動車整備士の受験資格が得られます。

大学や4年制の専門学校に通った場合は卒業時に一級自動車整備士の受験資格が得られます。

いずれの学校でも自動車の構造の基礎知識から点検や修理などの整備知識を講習や実習を繰り返して学びます。

なお、就職の際に自動車整備士の資格は必須ではありません。

ディーラー(自動車メーカーの販売店)や整備工場に就職して現場で実務経験と知識を学びながら、自動車整備士の資格を取得する方もいます。

自動車整備士の年収に関して、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると平均年収は約380万円〜454万円です。

初年度の年収は約240万円〜280万円ですが、年齢が上がるにつれて上昇する傾向にあり、経験を積んだ40代後半から50代になると500万円代で最も給料が高くなります。

近年は若者の車離れなどで自動車業界では自動車整備士不足が問題になっています。

大手ディーラーなどでは自動車整備士不足を解消するために、業務体制や給料の見直しなども行われています。

日本自動車整備振興会連合会の調査によると、自動車整備士の平均年収は平成29年から令和3年の5年間で年々増加しているという結果が出ています。

車社会の安全を影から支える重要な役割を持つ自動車整備士の主な就職先は、自動車整備工場、自動車ディーラー、カーショップなどです。

特に自動車の自動車検査登録制度(車検)を行うことができる自動車整備工場の指定工場は、車検を行う際に二級以上の自動車整備士資格取得者が必要で、整備者の3人に1人以上が三級整備士以上の資格保有者である必要があると定められているため、整備士の大きな活躍の場になっています。

他にも大手トラック運送会社やガソリンスタンド、カーシェアリング会社など、車が関わる多くの場所で自動車整備士は求められています。