【自己分析】あなたは大企業とベンチャーどっち向きの価値観?
この記事を読んでいる方は今就活か転職の時期で、
「大企業かベンチャー企業どちらにしようか、どちらが向いているか」
とお考えなのではと思います。
そんなあなたに、今回は大企業とベンチャー企業の価値観の違い調査の結果をシェアしたいと思います。
私たちは2020年2月に300人の社会人を対象に大規模なアンケート調査を行いました。
アンケートでは、大企業とベンチャー企業の価値観の違いに注目しましたが、結果を見て皆さんがどちらが向いているか判断できるような内容になっていれば幸いです。
アンケートの概要
今回のアンケートの詳細は以下の通りです。
- 時期:2020年2月
- 人数:300名
- 年代:20~39歳の男女
- 職業:大企業で働く会社員、ベンチャー企業で働く会社員
- 質問:働く上で大事にしている価値観TOP5
価値観については、以下の25の価値観から各人5つを選んでもらいました。
項目 | 項目 | 項目 |
---|---|---|
好きな事をやる | 働かずに楽する | 成長する |
得意な事をやる | 安定した人生 | 新しいチャレンジ |
世の中を変える | 効率的に生きる | 良い仲間と働く |
有名になる | お金を儲ける | 競争に勝つ |
出世する | 人に認められる | モノづくりをする |
公私バランス良く | 人を助ける | 社会/地域貢献 |
プライベート重視 | 人と接する機会が多い | 海外/異文化と交流 |
幸せな家庭を築く | 人を育てる | 一つの道を極める |
独立する |
結果
アンケートの集計結果は以下の通りです。
順位 | 項目 | 割合 | |
---|---|---|---|
1 | 好きな事をやる | 58% | |
2 | 幸せな家庭を築く | 49% | |
3 | 公私バランス良く | 45% | |
4 | 安定した人生 | 41% | |
5 | 得意な事をやる | 34% | |
6 | プライベート重視 | 32% | |
7 | お金を儲ける | 26% | |
8 | 成長する | 25% | |
9 | 出世する | 19% | |
10 | 効率的に生きる | 18% |
順位 | 項目 | 割合 | |
---|---|---|---|
1 | 好きな事をやる | 66% | |
2 | 得意な事をやる | 53% | |
3 | 公私バランス良く | 52% | |
4 | 幸せな家庭を築く | 38% | |
5 | 安定した人生 | 34% | |
6 | プライベート重視 | 34% | |
7 | お金を儲ける | 22% | |
8 | 世の中を変える | 22% | |
9 | 出世する | 19% | |
10 | 効率的に生きる | 19% |
順位 | 項目 | 大企業 | ベンチャー | 差分 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 得意な事をやる | 34% | 53% | +19% | |
2 | 幸せな家庭を築く | 49% | 38% | +11% | |
3 | 成長する | 25% | 16% | +10% | |
4 | 好きな事をやる | 58% | 66% | +8% | |
5 | 安定した人生 | 41% | 34% | +7% | |
6 | モノづくりをする | 2% | 9% | +7% | |
7 | 公私バランス良く | 45% | 52% | +7% | |
8 | 一つの道を極める | 3% | 9% | +6% | |
9 | 有名になる | 18% | 13% | +5% | |
10 | 世の中を変える | 17% | 22% | +5% |
割合の数字については、何パーセントの人がその価値観を大事な価値観と挙げたかどうかです。
例えば、大企業の1位は「好きな事をやる:58%」ですが、これはアンケートを取った大企業の人のうち58%の人が大事な価値観のうちの一つに挙げたということです。
1位は共に「好きな事をやる」
1位は大企業・ベンチャーともに「好きな事をやる」でした。
6,7割の人が仕事に対して好きな事を求めているようです。
割合としては大企業が58%、ベンチャー企業は66%ですので、大きな差ではありませんが、好きな事を仕事にしたい人はベンチャーのほうが多いという結果になりました。
安定感や家庭を重視するのは大企業
「幸せな家庭を築く」「安定した人生」といった安定した人生を好む傾向は大企業のほうが10%近く高いという結果になりました。
ただし、「公私バランス良く」はともに高い数字だったもののベンチャー企業が上回っており、ベンチャーで勤める人も仕事一筋というよりはバランスよく生きることを求めているようです。
最も差がついたのは「得意な事をする」
意外な結果だったのが、大企業とベンチャーの「得意な事をする」の割合の差が20%近くと圧倒的1位だったことです。
ベンチャーで働く人はとにかく強みを活かして働きたいという思いが強いようです。
しかし、「成長する」については大企業のほうが10%も上回っており、強みを活かすかどうかは別として成長したいという意欲は大企業の方が高いという結果になりました。
もしかしたら仕事内容や強みはそこまで重視せずとも、どんな仕事でも成長ができればよいという価値観なのかもしれません。
ここはあくまで憶測なので、追加調査が必要ですね。
あなたはどっちに近い価値観?
それでは大企業とベンチャーの違いについて改めてまとめてみましょう。
以下のような違いがあるかと思います。
- 得意な事を仕事にしたい人は圧倒的にベンチャー
- 好きな事を仕事にしたい人はどちらかというとベンチャーのほうが多い
- 安定感や家庭を重視する人は大企業に多い
以上を踏まえた上で、あなたがどちらのタイプに向いているかをチェックしてみましょう。
先ほどアンケートの概要で挙げた25の価値観を振り返ってください。
あなたもその中から5つの大事な価値観を選んでみてください。
その価値観の傾向が上記でまとめた3ポイント、もしくは大企業・ベンチャーのランキングのどちらに近いかであなたに近い価値観を知ることができます。
会社に入社したらそのような価値観を持っている人が多い、という観点でチェックができますので、どちらに行こうか迷っている方は参考にしてみてください。
フリーランサーや起業家との違い
最後にフリーランサーや起業家に行ったアンケートについても触れておきます。
今回人数は少ないですが、フリーランサーや起業家の方へもアンケートを行っています。
特徴的な点でいうと、フリーランサーの方は「好きな事を仕事にしたい」と答えた方がなんと74%、起業家に至っては驚きの100%でした。
また、「お金を儲ける」、「人を助ける」といった点が高かったのも特徴として出ていました。
今回の価値観チェックで、どうしても好きな事を仕事にしたいという思いが強い方は企業の枠を超えた独立した働き方を将来視野に入れることもいいかもしれません。
まとめ
今回は大企業およびベンチャー企業でお勤めの方へのアンケートを通して、それぞれの企業体における価値観の違いを探ってみました。
どちらがあなたにとって向いているかは、25の価値観を選んだ結果どちらに近いかという点で判断してはいかがでしょうか、という提案もさせて頂きました。
就活や転職の際に自己分析でどちら向きなのかわからなくなっている人などは、こういった観点の考え方が参考になるのではと思います。
ちなみに今回は人数が300人と少なめなので、さらに人数を増やした大規模調査を行うと少し傾向が変わってくるかもしれません。
人数を拡大した調査を実施した際には、追加分析調査を公表したいと思いますので、また次回の結果共有をお待ちください。