【転職アンケート調査】会社を辞める理由ランキングTOP9
今回は社会人の方を対象にアンケートを行い、転職理由のランキングを作りました。
退職の理由は人それぞれだと思いますが、働いている人がどのようなことをきっかけに退職を考えるのか知ることによって、就職前や転職前に気を付けなければいけないことが見えてきます。
大勢の人が「これが満たされていないと退職したくなる」と考えている理由が今回のランキングになります。
就職前に自己分析したり企業研究をしている方、すでに働いているけれど転職を考えている方は是非とも参考にしてみてください。
転職者の方に前職の退職理由を挙げてもらいました
今回は20代~30代の会社員の方500人を対象にネット上でアンケート調査を行いました。
全ての方に、以下の9つの理由の中から1つ前職を退職した理由を挙げてもらっています。
- 仕事内容
- 仕事への適性
- 給料/福利厚生
- 勤務地
- 社員の人柄
- 労働時間
- 会社の将来性/安定性
- 社風/雰囲気
- 知名度/世間体
今回は複数の理由であったとしても、最も転職の動機となったもの1つに絞ってもらっていますので、その点をご了承ください。
また、上記の9つにない場合は「その他」という項目を選んでもらっています。
退職理由の1位は「給料/福利厚生」
アンケートの結果は以下の通りです。
順位 | 退職理由 | 割合 |
---|---|---|
1 | 給料/福利厚生 | 15% |
2 | 社員の人柄 | 14% |
3 | 社風/雰囲気 | 12% |
4 | 仕事内容 | 12% |
5 | 労働時間 | 11% |
6 | 会社の将来性/安定性 | 7% |
7 | 仕事への適性 | 6% |
8 | 勤務地 | 6% |
9 | 知名度/世間体 | 1% |
退職理由の1位は「給料/福利厚生」
1位は15%の人が選んだ「給料/福利厚生」でした。
やはり給料に関する不満をきっかけに転職する人が最も多いようです。
社会人として数年の経験を積むと、大きなきっかけがなくとも転職エージェントに市場価値を聞いてみる人も少なくありません。
その際に現職よりもだいぶ高い給与を提示されることはしばしばあり、あまり不満がなくともそれを理由に転職してしまう人もいるぐらいです。
もちろん単純に給与が低い、給与が上がらないという理由で転職する人も数多くいます。
入社時の給与と入社後の上り幅については、入社前にできるだけ確認してイメージをつけておきたいですね。
2,3位は人間関係系
2位は「社員の人柄」3位は「社風/雰囲気」と、働く人やその人たちとの空気を理由に挙げる人が多いことがわかりました。
以前調査したアンケートの結果でも人間関係が悪いと職場に対する満足度が著しく下がることを確認していますので、それらの結果を裏付ける順位となっています。
職場の人間関係は思っている以上に影響がある項目です。
入社前に働く人たちや社内の空気が自分と合っているかどうかはしっかり確認しておきたいところです。
最下位は知名度/世間体
断トツの最下位は「知名度/世間体」入社後に知名度などを理由に辞める人は本当に少ないという結果となりました。
就活中の人は新卒入社する会社を知名度や世間体で選ぶケースは少なくありません。
しかし、今回の結果からも、知名度が低い会社に入ってもそれが理由で転職することは少なく、それ以外の理由で転職することがほとんどとなっています。
知名度などよりも、より現実的な給与や人間関係、仕事内容に注目した就職活動が重要ということは覚えておいた方がいいですね。
また、6%の人たちが挙げていますが、「仕事への適性」や「勤務地」についてはあまり大きな問題になっていないようです。
考慮はしておきたいですが、転職の強い動機になるほどではないという結果になっています。
転職未経験者が考える「もし退職するならどんな理由?」
ちなみに、今回のメインではありませんが、転職を経験したことのない転職未経験者にも
「もし将来転職を考えるのであればどんな理由がメインになりそうですか?」
という質問を行っています。
実際の退職はしていませんが、皆さんが潜在的にどのような理由を考えているかのヒントになります。
アンケートの結果は以下の通りです。
順位 | 退職理由 | 割合 |
---|---|---|
1 | 給料/福利厚生 | 21% |
2 | 会社の将来性/安定性 | 13% |
3 | 仕事内容 | 12% |
4 | 社員の人柄 | 10% |
5 | 仕事への適性 | 9% |
6 | 労働時間 | 7% |
7 | 社風/雰囲気 | 7% |
8 | 知名度/世間体 | 3% |
9 | 勤務地 | 1% |
転職者同様「給与/福利厚生」が1位
転職未経験者も転職者と同様給与周りを1位に挙げました。
しかも今回は20%超えと断トツの1位となっています。
まだ転職には踏み切っていないけども、給与に不満を抱えながら仕事を抱えている人が多くいる人が伺えます。
このランキングからも入社前に給与についてしっかり確認しておくことの重要性がわかりますね。
会社の将来性をみんな意識している
先ほどのランキングとは違って、転職未経験者は会社の将来性を心配しているという結果となりました。
これは比較的大きな企業に入って転職を経験していない大企業組が理由に挙げていることが大きな一員かと思います。
以前の調査で大企業とベンチャー企業で転職回数は2倍も違うことわかっていますので、大企業の人は会社の将来性を比較的重視していることがうかがえます。
人間関係はそこまで上位出ない
先ほどのランキングとは違う結果となりました。
これは現在転職していない方は比較的人間関係に満足しているというか、苦労していないことによって人間関係による転職のイメージがついていないことが原因かもしれません。
実際に人間関係の悪化に巻き込まれると転職を本気で考えるということのでしょうか。
世間体や勤務地はほとんど理由として考えられていない
世間体が気にされていないのはここでも同様ですね、入る前に感じる重要性と入ってから感じる重要性にはギャップがありそうです。
勤務地が低い理由としては、すでに働く場所が決まって移動の心配がない人などは勤務地の変更による転職がイメージしづらいのかもしれません。
まとめ
今回はアンケート調査を行って、退職理由をランキング化してみました。
1位は給与に関するもので、これは転職未経験者も同様に1位という結果でした。
給与は職場で働く際にかなり重要だということですね。
また、人間関係も同様に重要だということがわかりました。
もしあまり転職する仕事人生にしたくない、ということでしたら、給与と人間関係はしっかりと押さえておくべきということですね。