商社業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
どの業界でも様々な企業が関わりあって運営されています。そこで企業と企業をつなぐ役割を持っているのが商社です。商社は基本的に規模が大きく、傘下に様々な企業が存在しています。様々な業界をまとめる役割なので利益が大きく、それ故に商社は年収も高いですし、名の知れている企業ばかりなので、昔から就活生からの高い人気を獲得しています。
商社業界に向いている人の特徴
- 有名難関大学に在籍している人
- コミュニケーション能力に自信のある人
- 高年収を稼げるようになりたい人
- 体育会系で上下関係がしっかりしている人
- 好奇心旺盛でチャレンジ精神のある人
商社業界に向いていない人の特徴
- プライベートを大切にしたい人
- ルーティーン業務が好きな人
- 人とコミュニケーションを取るのが苦手な人
- 年功序列に関係なく出世したい人
- 柔軟性が低く突発的な事への対応が苦手な人
商社業界の職種適性診断一覧(全2種)
商社業界の今後の見通し
商社業界は幅広い分野を取り扱う総合商社と1つの分野に特化した専門商社に分かれます。
どちらも元々利益が大きく、特定の顧客を獲得していて不景気でも基本的には安定した利益を出しています。
コロナ禍においても様々な業界が不況に陥りましたが、多くの商社はコロナ禍によって別の取り扱っている商品の需要が高くなって損失分を相殺できています。
また、商社業界ではM&Aが盛んになりつつあります。
これは企業が増えたことで取り扱う事業の範囲が被るケースが増え、競合との差別化を図る目的で行われています。
また、どの企業も国内だけでなく海外にまで規模を広げた事業を展開していることから、国内企業だけでなく海外企業とのM&Aに力を入れる商社も増えています。
この業界再編の傾向は当分の間続くと考えられるでしょう。
商社業界の課題
商社業界の課題として挙げられるのがDXです。
商社業界は人気が高い業界ではありますが、それでも今後少子高齢化で労働力が減少することを見据えて業務にIT技術を積極的に取り入れていく必要があるでしょう。
また、商社は環境・資源に関するビジネスを取り扱っている企業が多いです。
そこで世界的に問題視されており、改善が要求されているのが環境保護でしょう。
具体的には温室効果ガスを排出する火力や原子力などの発電から再生エネルギーを用いたエネルギーに切り替えるなどの課題が挙げられます。
加えて、優秀な人材の海外流出に備えた社風の改善も商社の課題でしょう。
商社で出世するには学閥が関係するので、いくら優秀でも出身大学で出世が左右されてしまうケースも少なくありません。
それ故に若くして実力さえあれば出世できる外資系企業の人気が高まっており、人材を確保するために、社内の人間関係の調整も必要と言えます。
商社業界の代表的な会社
三井物産株式会社
金属、エネルギー資源や機械、化学品などの国内卸売及び外国間貿易
住友商事株式会社
鉄鋼製品および非鉄製品の製造や航空機のリース
三菱商事株式会社
天然ガスや石油などのエネルギー事業をはじめ、金属や食品、機械等の仕入れ
丸紅株式会社
食料品や衣料、資材の卸売を行う。資源や不動産の開発も手掛ける。
伊藤忠商事株式会社
繊維や機械、金属などの国内取引や輸出入、三国間取引
豊田通商株式会社
金属分野やグローバル部品、ロジスティクス分野などのトレーディング業務
株式会社東急モールズデベロップメント
東急系列の商業施設の運営