バリュープライオリティ分析で望む価値観を整理する - 就活転職の自己分析

バリュープライオリティ分析で望む価値観を整理する - 就活転職の自己分析

自己分析のやり方2024.7.6
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今回は、価値観を整理する「バリュープライオリティ分析」に取り組んでみましょう。

バリュープライオリティ分析とは、バリュー(Value:価値観)のプライオリティ(Priority:優先順位)をつける分析のことです。

この分析を行うことで、キャリア選択において非常に重要な要素である「価値観」を整理することができます。

価値観が整理されると、就活や転職の際に何を重視すればよいのか明確になり、自分にとって納得のいくキャリアを選ぶことができるようになります。

仕事や職場に対する満足感は、「自分の価値観の上位を満たしている」ことで作り出されます。

  • 好きな事を仕事にしたい
  • 得意な事をやりたい
  • 良い人間関係を重視したい
  • 高い給料がほしい

といったポイントに対して、誰もが自分なりの優先順位を持っています。

仕事に満足している人にインタビューをすると、ほぼ例外なく大事にしている価値観が満たされています。

逆に不満を感じている人は大事な価値観のTOPもしくはTOP3のどれかを満たせていません。

弊社が独自に行った社会人500人へのアンケートでも価値観が重要であるという結果が出ています。詳細を知りたい人は以下の記事をチェックしてみてください。

【就活/転職】社会人500人のアンケートから自己分析に重要な項目を統計で考えてみました

よくある会社の選び方は

  • やりたい仕事ができるか
  • 会社にブランドや安定感があるか
  • 給料が良いか
  • 残業が少ないか

といった観点かと思いますが、これらの項目があなたの価値観の上位であるかを見極めたうえで条件とすることが大切です。

ほとんどの就活生・社会人がこの事実に気づいていません。

就活や転職活動の前に価値観の優先順位をつけておくこと、これが大事なのです。

今回取り組んでいただくバリュープライオリティ分析によってそれが実現されます。

  • 「興味のある業界や企業に行ってみたけど何となくしっくりこない・・」
  • 「いくつか行きたい企業の候補があるけど、どこが一番いいか選べない・・」

といった、企業・職場環境選びに悩みを持っている人におススメの分析方法です。

就活生であれば、ESや面接の以下のような質問に答えることができるようになるでしょう。

  • あなたは会社選びの際に何を重視していますか?
  • あなたにとって大事なことは何ですか?
  • なぜその職種を希望しようと思ったのですか?
  • なぜ弊社を希望しようと思ったのですか?

実践

それでは早速分析を行っていきましょう。

今回の分析の所要時間は約10分、Step数は3です。

Step1

価値観を20個挙げる

まずは、あなたが人生で大事にしたい価値観を20個挙げてみましょう。

価値観は

  • 好きなことをやりたい
  • 得意なことをやりたい
  • お金をたくさん稼ぎたい
  • オンとオフのバランスがほしい

といった内容でOKです。

もしイメージがつかないという人は、価値観の例を25個挙げてみましたので、以下を参考にしてください。

項目項目項目
好きな事をやる働かずに楽する成長する
得意な事をやる安定した人生新しいチャレンジ
世の中を変える効率的に生きる良い仲間と働く
有名になるお金を儲ける競争に勝つ
出世する人に認められるモノづくりをする
公私バランス良く人を助ける社会/地域貢献
プライベート重視人と接する機会が多い海外/異文化と交流
幸せな家庭を築く人を育てる一つの道を極める
独立する

なお、ここで挙げるのは

  • 死ぬまでに世界一周をする
  • 30歳までに英会話をマスターする

といった具体的な目標ではないことに注意してください。

あくまで大事にしたい価値観です。

Step2

5つピックアップ

次に、STEP1で挙げた20の価値観の中から、特に大事にしたい価値観を5つ選びましょう。

どれも大事だと思いますが、頑張って5つに絞ってください。

Step3

ランキング化

最後に選んだ5つの価値観をランキング化します。

5つの価値観の優先度を考えて、1位から5位まで順位をつけてください。

順位のつける際に困ったときは、項目をひとつひとつ比べることが大切です。

例えば

  • 好きな事をしたい
  • お金をたくさん稼ぎたい

という2つのどちらを選ぶかとなった場合には、

そのうちどちらかしか実現できないとしたらどちらを選ぶか、という想像をしてみてください。

  • 好きな事を出来て楽しいけどお金はあまり稼げない
  • お金がたくさん入ってくるけど仕事がつまらない

のどちらを選ぶかによって優先順位をつけることができます。

これを5つの項目を使って1つづつ検証していくことで、あなたにとって間違いのないランキングになります。

この作業が終えると、以下のようなランキングが手に入っているはずです。

これでバリュープライオリティ分析は終了です。

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結果の活かし方

最後にこの結果を今後どのように活用していくか解説します。

今回の結果は以下の3つに活かせます。

  • 職業探し
  • 企業探し(職場探し)
  • 面接
Action1

職業探し

まずは職業探しに活用してみましょう。

職業名と価値観の表を作ります(Excelにまとめると良いでしょう)。

職業の数は多くなりすぎてしまいますので、職業一覧のサイトなどを見て興味のあるもの20個程度に絞ることをおススメします。

図が完成したら、その職業が価値観をどのぐらい満たせる職業か評価しましょう。

1(全く満たせない)↔5(十分に満たしている)

の5段階を書き込みましょう

最終的にスコアの合計を見ると、あなたの大事な価値観をその職業がどのぐらい満たしているかわかるはずです。

スコアの高いものはあなたの希望にそった職業のはずです。

結果に納得ができるのであれば、その職業をあなたの希望する職業として就職活動や転職活動をしてみましょう。

ちなみにこれは具体的な職業名だけでなく、

  • ベンチャー企業での人事
  • 大企業での経理

といった就活転職の際に現実的な内容にしてもOKです。

分析で出てきた自分に合う職業が「歌手」「アナウンサー」などになった場合、実現が難しい可能性がありますよね?

理想と現実の両パターンで行って、自分が納得できる職業選びになるようにすることが大切です。

Action2

企業探し(職場探し)

企業探しの場合もやることは先ほどの職業と同じです。

今度は企業名✕価値観で表を作るのです。

表を作ったらスコアを入力していきましょう。

出てきた結果があなたに向いている企業になります。

スコアが低い企業ばかりになった場合は、ピックアップした企業が悪いかもしれません。

あなたの価値観に沿うようにもう一度企業を探してみましょう。

Action3

面接

面接の前には、このページの最初に挙げた質問表を完成させるようにしましょう。

以下のように埋めることができるはずです。

価値観がしっかりしていると、面接の際にも軸を持っている人という印象を与えることができるようになります。

ブレることなく面接を乗り切る事ができるようになるでしょう。

必ず質問票を埋めて、それが自分としてしっくり来ているか確認しましょう。

納得できるまで推敲することが大切です。

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まとめ

今回は価値観をランキング化するバリュープライオリティ分析を行いました。

この分析によってあなたは自分の価値観を整理することができ、自分にとって良い職業や職場環境を選べるようになったはずです。

今後は是非「結果の活かし方」で解説した方法で実際にアクションしてみてください。

今までとは違って、自信を持って就活や転職にのぞめていることを実感できるはずです。

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