人材業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
人材業界とは、企業と人材をつなぐ仲介役を果たす業界です。人材派遣ビジネスと人材紹介ビジネスの2つが業界の中心であり、人材広告業や人材コンサルティング業も人材業界に含まれます。多様な働き方への理解が進む中で、役立つ人材を求める企業のニーズと自分に合う職を求める人材のニーズを合致させる人材業界の認知度も上がってきており、今後ますます注目が集まる業界と言えます。
人材業界に向いている人の特徴
- 高いコミュニケーション能力を持つ人
- 情報収集能力に長けている人
- 説得性のあるプレゼンテーションができる人
- 顧客目線に立って物事を捉えられる人
- タフな精神力を備えた人
人材業界に向いていない人の特徴
- 自分のペースで淡々と仕事に取り組みたい人
- 人間観察があまり得意ではない人
- プレッシャーや変化に弱い人
- 能動的に動くのが苦手な人
- 自分の意見を相手にうまく伝えられない人
人材業界の職種適性診断一覧(全4種)
人材業界の今後の見通し
新型コロナウィルスは多くの業界に影響を与えましたが、人材業界もその例外ではありません。
コロナの感染者が増え始めた2020年3月頃から、人材ビジネスの業績に悪化傾向が見られるようになりました。
有効求人倍率が低迷し、人材のニーズが少ない状況が続く限りは、人材業界の業績の低迷は避けられないものでしょう。
しかしながら、副業解禁に踏み切る企業の増加に加えて、転職希望者数の増加も予想される時代にあって、人材業界の雇用の需給調整の機能が強く求められていることも事実です。
個人の労働観が多様化し、ワークライフバランスを重視する傾向も強まる中で、企業と人材のマッチングの難易度が高まり、膨大なデータや精緻な分析に基づく人材業界の高度なマッチング力が求められる時代になりつつあります。
人材業界の課題
コロナによるテレワークの促進によって、働き方がますます多様化してきました。
求職者がどのようなスタイルで働くことを望んでいるかを把握し、企業側に新たな働き方も含めて提案できるかが、これからの人材業界にとっての大きな課題となります。
双方のニーズを合致させるためのデータ解析や調整能力をさらに高めてゆくことが求められるでしょう。
また、健康寿命が伸び、定年後にも働きたいと望む高齢者が増えていることから、豊富なキャリアを持つ高齢の人材をどのように生かせるかも人材業界にとって重要な課題となっています。
加えて、景気に需要が左右されやすい点についても、改善の余地があります。
人材の需要と供給のアンバランスに対しても、柔軟に対応できるようになる必要があるでしょう。
人材業界の代表的な会社
リクルート
人材派遣、人材紹介、人材広告、人材コンサルティングを手掛ける複数のグループ企業があり、人材業界を牽引する存在
パソナ
国内と海外に複数の拠点をおき、人材派遣や人材紹介のサービスを展開
アデコ
スイスに本社をおく外資系の会社で、人材紹介サービス「Spring転職エージェント」を展開
マイナビ
新卒者向けの「マイナビ」、中途採用者向けの「マイナビ転職」において求人広告サービスを提供
スタッフサービス
業界トップクラスの豊富な求人数を誇る「オー人事」の広告で知られる人材派遣会社
マーサージャパン
多国籍企業や公共団体にも人材コンサルティングのサービスを幅広く提供