デザイン業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
デザイン(design)とは、模様や図案を考案することを指す言葉で、ラテン語で設計を意味する「Designare」を語源としています。デザイン業界の携わる分野は、工業製品から建築やインテリア、ファッションに至るまで多岐に渡っています。実用性と芸術性のバランスを考慮した上で、造形を意匠することが求められる業界です。近年は、Webコンテンツに関わるデザインのニーズが増加しています。
デザイン業界に向いている人の特徴
- 優れた美的センスを持つ人
- 柔軟性があり、物事に臨機応変に対応できる人
- 顧客のニーズをつかむのが得意な人
- コミュニケーションを密に取れる人
- アクティブに行動できる人
デザイン業界に向いていない人の特徴
- タイトなスケジュール管理が苦手な人
- 日々変化するトレンドに関心がない人
- 情報収集や情報発信が得意ではない人
- 淡々と仕事をするのが好きな人
- パソコン操作が苦手な人
デザイン業界の職種適性診断一覧(全14種)
デザイン業界の今後の見通し
2018年の特定サービス産業実態調査によると、デザイン業界における業務種別の売上高のトップはグラフィックデザインで、圧倒的に高い売上高を誇っています。
デザイン業界は、比較的小規模な事業所が多いのも特徴のひとつで、従業員が4人以下の事業所が約4分の3を占めています。
経済産業省のクールジャパン政策課・デザイン政策室は、2016年、2018年、2020年に「デザイン政策ハンドブック」を作成し、デザイン業界の振興による経済の活性化を促しています。
「デザイン制作ハンドブック2022」では、デザインに求められる役割の変化に追求しています。
個々の製品を使いやすいものとする従来のデザインの役割に留まらず、製品やサービスをより魅力的なものにする役割が必要とされる時代になってきているのです。
デザイン業界の課題
デザイン業界における今後の課題のひとつが、ビジネスエコシステムへのアプローチです。
トレンドの変化が激しく、ひとつひとつの製品寿命が短くなるなかで、リリースのタイミングを逃さず、持続可能な成長ができるシステムを整えることが求められています。
消費者のニーズやトレンドの動向をいち早く察知してデザインに反映させる力をつけておくことが、デザイン業界で生き残る上では不可欠です。
高齢化や少子化が進む時代にあって、地域との共存を目指すデザインも、デザイン業界が取り組むべき課題です。
自治体の地域復興のためにデザインの力を活かした例としては、岩手県西和賀町の「ユキノチカラ」プロジェクトが挙げられます。
「ユキノチカラ」では、雪国ならではの恵みを受けて育った素材を生かした製品をおしゃれなデザインのパッケージで販売することで、その魅力を発信することに成功しています。
デザイン業界の代表的な会社
電通
TVCMからWebコンテンツまで多ジャンルのデザインを手掛ける「広告界のガリバー」とも称される国内最大手の広告代理店
博報堂
サントリーの「伊右衛門」に代表される商業デザインを生かしたブランディングなどクリエイティブなサービスを幅広く提供
日本デザインセンター
アサヒビールや旭化成など大手企業8社が出資して設立された日本のグラフィックデザイン業界のパイオニア的存在
たき工房
「人の思いをカタチにする。」をコンセプトに、パッケージデザインやグラフィックデザイン制作、ブランディングに至るまで多様なサービスを提供
DRAFT
デザインによって社会にHAPPYが循環することを目指し、建築・インテリア・工業製品のデザインを手掛ける少数精鋭のデザイン設計会社