コンサル業界とは？職業、向いている人、今後の展望など解説

コンサル業界は、経営戦略やIT推進、人事管理など各方面の分野に特化したコンサルティング会社があり、それぞれ大手や中小、個人事業主など対象とする顧客が異なります。実績のあるコンサルティング会社の中には、社内に専属のコンサルタントを配置する他、多様な業態や業種に対応すべく、外部のフリーランスと業務提携を結んでいるところも少なくありません。

コンサル業界に向いている人の特徴

成長が見込まれる業種や業態に見識がある人
データをもとに的確なアドバイスを行える人
相手の要望に対して柔軟に対応できる人
経営やマーケティングに興味がある人
コンサルティングに関し資格を持っている人

コンサル業界に向いていない人の特徴

個人的な意見を押し付けようとする人
すぐに結果が出ないことに納得できない人
依頼人の経営状態や利益を無視してしまう人
長時間の残業に上手く対応できない人
資料を作成するのが苦手な人

コンサル業界の職種適性診断一覧（全3種）

コンサル業界の今後の見通し

コンサル業界は、若くして起業をする人の増加や、既存の法人の海外進出や業態転換への機運の高まりもあり、従来よりも幅広い業界やビジネスの知識を有するコンサルタントが必要とされています。

また、多くの業界では市場の拡大を目指して、対面だけでなくオンラインで顧客に商品やサービスを提供する流れが広がっています。

大手のコンサルティング会社をはじめ、社内の専属コンサルタントに対して顧客のニーズに対応できるよう、基本的なIT関係の研修を行ったり、情報処理の資格取得を支援したりする動きも見られます。

なお、コンサルティング会社はそれぞれ強みとする分野やサービスが異なりますが、中でも、他社との差別化を上手く図れるところや、特定の業界経験が豊富なコンサルタントが揃っているところの成長が見込まれます。

コンサル業界の課題

コンサル業界は、各社の分野にもよりますが、特に将来性のあるIT分野では人手不足が目立ち、都市部においてもコンサルタントの求人数に対して応募者が少ない状況が続いています。

コンサルタントとして一人前に経営や人材活用、マーケティングなど、クライアントのニーズに応じてアドバイスをするには一定のキャリアが不可欠であり、各社では中堅のコンサルタントの確保が重要な課題となっています。

多数のコンサルタントが在籍するコンサルティング会社では、自社内で業界経験が長いコンサルタントが新人や若手の指導を担当したり、キャリアアップにつながるセミナー受講を奨励したりと有意義な取り組みが行われています。

また、コンサル業界でも全国各地の法人顧客を抱える会社においては、一年を通じてコンサルタントの激務が常態化し、離職者の増加を招くことが懸念されています。

そうした中、コンサル業界内ではワークライフバランスに重点を置いた働き方改革を推進している会社に注目が集まっています。