OA機器業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
OAは「Office Automation(オフィスオートメーション)」の略で、OA機器業界ではコピー機・プリンター・ファックス・スキャナーなどの電気機器をオフィスに提供しています。また、さまざまな機能を備えた複合機や業務用の大判プリンターなどもあり、各家庭の多くにはインクジェットプリンターが普及。OA機器業界は、企業の作業効率化をはかるだけでなく、各家庭の生活環境も円滑にする役割を果たしています。
OA機器業界に向いている人の特徴
- 明るく誠実で思いやりのある人
- コミュニケーションスキルがある人
- 体力的にも精神的にもタフな人
- 自主的に動きフットワークの軽い人
- 突発的な出来事にも冷静に対処できる人
OA機器業界に向いていない人の特徴
- プログラミングやIT技術に興味がない人
- 地道な作業が苦手で効率的に進められない人
- 成長の意欲がない人
- 集中力や好奇心が足りない人
- 自発的に課題や疑問を持たない人
OA機器業界の職種適性診断一覧(全1種)
OA機器業界の今後の見通し
OA機器業界の今後の動向や見通しについては、1990年代の半ばから注目された「ペーパーレス化」の進み具合と、2020年から始まったリモートワークの普及で進められた「オフィスレス化」が加速している点に左右されると思われます。
ペーパーレス化では、先進国を筆頭に用紙のコスト削減や環境に配慮したエコロジーの観点から、書類のペーパーレス化を推進。
その影響から、IT専門調査会社「IDC Japan株式会社」の調査では、2017年以降、コピー機やプリンターなどの出荷台数は、年を追うごとに減りつつあります。
オフィスレス化では、ウイルス感染の拡大によって人と人との接触を避けるため、リモートワークの環境が普及。
このため、オフィスで作業をする機会が減り、一部の企業ではオフィスレス化が促進されています。
このようなことから、OA機器業界の売り上げは苦しいものになりつつあります。
今後は欧米諸国や中国などの市場をとらえつつ、オフィス管理やITを活用したサービス、新商品の開発や事業拡大などの行動が必須となるでしょう。
OA機器業界の課題
OA機器業界の課題については、年々減少傾向にある業界の価値に歯止めをかける対策が求められます。
現実的にOA機器の低迷は避けられない事実かもしれませんが、現在の状態を打破する秘策とアイデアが今後を占います。
オフィス機器の今後の動向から推測される新商品の開発やサービスの展開など、今まで培ってきた技術力も活かし創造力を豊かにした事業展開も視野に見据えなければならないでしょう。
経済大国日本を支え続けてきたOA機器業界が持つ高い技術力に加えて、今後活躍する若い人材の力が求められます。
現在、行われている動きは工場のデジタル化が遅れている傾向にあるため、その支援に注力しています。
これには政府の力添えもあるので今後に期待大です。
これまで行ってきた伝統の技を継承しつつ、新たな価値を追い求めるモノづくりに挑戦する気持ちが大切となるでしょう。
OA機器業界の代表的な会社
キヤノン
カメラをはじめとする映像機器、プリンター・複写機をはじめとする事務機器、半導体などを製造する精密機器メーカー。
リコー
複写機・ファクシミリ・レーザープリンターなどの事務機器・光学機器、デジタルカメラなどを製造する電気機器メーカー。
京セラ
電子部品・ファインセラミック部品・半導体部品・情報通信機器・太陽電池・宝飾・医療用製品などを製造する電子部品・電気機器メーカー。
セイコーエプソン
インクジェットプリンター・プロジェクター・パソコン・スキャナーなどの精密機器、半導体や産業用ロボットを製造する電機メーカー。
コニカミノルタ
複合機・プリンター・ヘルスケア用機器・医療計測機器などを開発・製造・販売のサービスを行っている電機メーカー。
ブラザー工業
プリンター・複合機・ファクシミリ・ミシンなどを製造している電機メーカー。