CG業界とは?職業、向いている人、今後の展望など解説
CG業界では、映像に使用されるCG(コンピュータグラフィックス)を専門のソフトを用いて制作します。アニメーターやモデラーなど工程を分けチームで制作する場合、全ての工程を1人で行いフリーランスとして制作する場合と働き方は様々です。ゲームやアニメ、映画、CMは勿論のこと、ARやVR、ビジュアル作りが必要とされる建築などの現場など、これからますます需要が増えると思われる業種です。
CG業界に向いている人の特徴
- CGをつくる専門的なソフトに興味がある人
- 芸術的デザイン感覚や創造力のある人
- アニメや映像作品が好きな人
- 様々な世界の情勢や流行に興味がある人
- 新しい技術や知識を吸収する向上心のある人
CG業界に向いていない人の特徴
- パソコンを使った作業が苦手な人
- 地道な作業が苦手な人
- 流行や世の中の出来事に興味関心が薄い人
- 映像やもの作りに興味関心のない人
- 長い時間集中することが苦手な人
CG業界の職種適性診断一覧(全3種)
CG業界の今後の見通し
KADOKAWAグループが発表した「ファミ通ゲーム白書2022」によると、国内のゲーム市場規模は2021年に2兆27億円を突破しました。
更にVR(Virtual Reality)、AR(Augmented Reality)の分野では、マーケティングとコンサルの株式会社富士キメラ総研のレポート「AR/VR関連市場の将来展望2020」で、国内市場は2030年に8380億円になると予想されています。
新型コロナウイルスの影響により音楽のLIVEに行くことやスポーツ観戦が出来ない人に向け、VRを使い仮想空間を通して音楽LIVEやスポーツの試合の配信が行われたり、医療の分野ではVRによる暴露治療を用いた不安障害やうつ病の改善を目的とした研究が行われています。
他にも、地図アプリや携帯を通すと浮き上がって見える名刺など、私たちの生活の様々なところで現在もCGが使われています。
更にこれから多くの分野でCGの技術が求められることになるでしょう。
CG業界は、これから将来性のある業種だといえます。
CG業界の課題
CG業界は慢性的に人不足の状態にあります。
作業工程が多く、専門的な知識と緻密な作業が求められるCG制作現場では、残業が続く場合も少なくないようです。
人手が足りず、労働時間が長いといった問題はCG業界全体でとり上げられ、近年では裁量労働制やフレックスタイム制などを導入する企業も増えてきており、CGデザイナー自身が最も効率的な働き方が出来るよう配慮する仕組みが業界全体で取り入れられるようになってきています。
更に近年では、大手企業を中心にプロジェクトマネージャーというスケジュールの進行・管理を行う役職を雇い、CGデザイナー一人一人の負担を減らす取り組みを行う企業や、メンタル面での専門カウンセラーを企業で雇い、社員の健康維持に務める取り組みなども増えてきています。
CG業界の代表的な会社
東映アニメーションスタジオ
プリキュア、デジモンアドベンチャーなど多数のオリジナルアニメーション作品を手がけるプロダクション
オムニバスジャパン
映画亜人、闇金ウシジマくんなどを手がける実写作品を得意とする映像制作会社
株式会社ロマンティックジャパン
国内では数少ないプロダクトデザイン・設計をバックグラウンドにもつVR、AR、MRコンテンツ制作会社
Niantic
ポケモンGOを制作したゲーム開発会社
株式会社x garden
VRのアプリケーション開発を行っている会社
ナーブ株式会社
VRを使って物件を内見出来るサービスや、旅行体験が出来るサービスなどを提供する会社